「こういう履歴書を書く人間の息の根を止めない限り日本に未来は無い」というつぶやきとともに投稿された履歴書の画像が話題だ。投稿された履歴書は、元は就活支援サイトが「エントリーシート対策講座」の内容紹介で掲載している見本のようだが、推奨すべき内容なのか疑問を呈する声があがっている。
履歴書自体は志望動機や得意なこと、自己PRなどを記入するオーソドックスなもの。
目立つのは、「私は人と接することが大好きです」「学生のよさこい団体に所属し、活動を続けています」といった、特にアピールしたい箇所を太字で書いたり、集合写真や授業のようすなど充実した大学生活を伺わせる写真を何枚も添付したりしている点だ。
志望企業に関する具体的な情報は「いい会社をつくりましょう」という社是を掲げていることくらい。業種や業務内容に関することは志望動機などに一切書いていない。
自分の性格を記入する欄には、「私の長所は前向きで向上心がある所」と自覚しており、他人からは「真面目で行動力がある」と評されると記入。
趣味・特技、得意科目の欄でも、仲間と協力した経験や、取り組む課題に対して集中力が発揮するなどアピールを欠かさない。
最後のセールスポイントの項目は、「私は、学生生活を丸ごと頑張りました。
投稿者は、「この履歴書、全く具体性が無いし、薄っぺらい人間であることしか分からない」と問題点を指摘した。
Twitterなどでも履歴書の内容を批判するツイートが寄せられ、「就職先の会社の業務や自分の推察が具体的に書かれていない。つまり、この方は会社に入ったとしてもどの部署で働かせたら使い物になるかがこの文章では読みとれない」「こういう奴に限って、口ばっかり動かして仕事できない奴多い」「採用やってる側からすると何のプラスポイントにもならんから、本人に対して何だか申し訳ない気持ちになる」といった声があがった。
一方で「なにか悪いとこあるの?」「おれなら採用するかも」「伝えたい所を太字にする、画像を添付する、等、プレゼンテーション力を高める工夫が見えるし、いい履歴書なのでは」と内容に問題はないと考える人も。
履歴書が悪いわけではなく、こういった内容の履歴書が推奨されていることに問題があるとの指摘もあり、「参考書とかではこうしろって書いてあるからな」「キャリセンやマイナビがこれ推奨してるんだもん」「だから日本の就活は気持ち悪いんだよ」といった意見もあった。
実際に推奨されている通りの履歴書を書いても通用しなかった例があるようだ。
厚生労働省埼玉労働局の「企業情報アンケート(不採用にした『着眼点(書類選考後面接に至らなかった理由や面接でのNG回答等)』)」によると、書類選考で不採用にした具体的な理由として「一般論・総合的な意見に終止している」「多くある企業の中から、何故その企業に応募したいと思ったのかが記載されていない」「学校・就職支援会社等で、履歴書のアピールの方法を指導しているとおりに記載してくる」といった回答があった。
履歴書の内容と批判された理由
履歴書自体は志望動機や得意なこと、自己PRなどを記入するオーソドックスなもの。
目立つのは、「私は人と接することが大好きです」「学生のよさこい団体に所属し、活動を続けています」といった、特にアピールしたい箇所を太字で書いたり、集合写真や授業のようすなど充実した大学生活を伺わせる写真を何枚も添付したりしている点だ。
志望企業に関する具体的な情報は「いい会社をつくりましょう」という社是を掲げていることくらい。業種や業務内容に関することは志望動機などに一切書いていない。
自分の性格を記入する欄には、「私の長所は前向きで向上心がある所」と自覚しており、他人からは「真面目で行動力がある」と評されると記入。
趣味・特技、得意科目の欄でも、仲間と協力した経験や、取り組む課題に対して集中力が発揮するなどアピールを欠かさない。
最後のセールスポイントの項目は、「私は、学生生活を丸ごと頑張りました。
しかも楽しみながら」とシンプルに記載し、学生生活での写真を貼り付けている。
投稿者は、「この履歴書、全く具体性が無いし、薄っぺらい人間であることしか分からない」と問題点を指摘した。
参考書などで推奨されているとの指摘も
Twitterなどでも履歴書の内容を批判するツイートが寄せられ、「就職先の会社の業務や自分の推察が具体的に書かれていない。つまり、この方は会社に入ったとしてもどの部署で働かせたら使い物になるかがこの文章では読みとれない」「こういう奴に限って、口ばっかり動かして仕事できない奴多い」「採用やってる側からすると何のプラスポイントにもならんから、本人に対して何だか申し訳ない気持ちになる」といった声があがった。
一方で「なにか悪いとこあるの?」「おれなら採用するかも」「伝えたい所を太字にする、画像を添付する、等、プレゼンテーション力を高める工夫が見えるし、いい履歴書なのでは」と内容に問題はないと考える人も。
履歴書が悪いわけではなく、こういった内容の履歴書が推奨されていることに問題があるとの指摘もあり、「参考書とかではこうしろって書いてあるからな」「キャリセンやマイナビがこれ推奨してるんだもん」「だから日本の就活は気持ち悪いんだよ」といった意見もあった。
「学校・就職支援会社の指導通りに記載」で不採用の例も
実際に推奨されている通りの履歴書を書いても通用しなかった例があるようだ。
厚生労働省埼玉労働局の「企業情報アンケート(不採用にした『着眼点(書類選考後面接に至らなかった理由や面接でのNG回答等)』)」によると、書類選考で不採用にした具体的な理由として「一般論・総合的な意見に終止している」「多くある企業の中から、何故その企業に応募したいと思ったのかが記載されていない」「学校・就職支援会社等で、履歴書のアピールの方法を指導しているとおりに記載してくる」といった回答があった。