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不倫報道に染まる週刊文春とワイドショーは日本のトランプである

2018年1月24日 12時40分

ライター情報:勝部元気


小室哲哉氏の不倫疑惑を週刊文春が報じて、テレビのワイドショーがまた不倫報道だらけという事態になっているようです。

ベッキー氏と川谷絵音氏の一件から、不倫報道は高い視聴率を取れるコンテンツとして、週刊文春によるすっぱ抜き→ワイドショーでの連日報道という流れが定着していますが、重要な政治・経済・社会・国際のニュースを報じないで他人の下半身事情をいつまでも追いかけるメディアの愚かさに対して辟易している人は少なくないはずです。

インターネット上ではメディアの不倫報道に対して以前から多くの批判が飛び交っていましたが、小室氏という日本を代表する音楽家が引退に追い込まれたことから、これまで沈黙を守っていた著名人も、ようやく不倫報道に染まる日本のメディアに対して疑問の声をあげ始めるようになりました。

週刊文春等のメディアは不倫が発覚する度に、「ゲス不倫」と報じてきましたが、ゲスなのは他人の下半身を追いかけ回して報じるメディアの側ではないでしょうか。


災害報道よりも不倫報道を優先する日本のTV


1月23日に草津白根山が噴火し、1名の死亡者と多数の重傷者を出しましたが、この際も報道の話題を不倫に割いてしまうことの弊害を大きく感じました。

今回は噴火の規模も被害の規模も御嶽山の噴火に比べれば小さいようですが、「火口は鏡池付近」というネットのニュースを見て、「気象庁が火口周辺規制を行っている湯釜と違ってノーマークの箇所、かつスキー場やリフトも比較的近くにあってスキーヤーが巻き込まれる可能性の高い箇所じゃないか!」と驚き、情報収集のために急いでテレビをつけました。

どうやらスキーヤー等の死者は出なかったようですが、あろうことかテレビのワイドショーは小室哲哉氏の不倫、力士・大砂嵐によるトラブル、北朝鮮のミサイル問題等が中心で、噴火に関する情報ほとんど扱っていませんでした。NHKはテロップを表示していましたが、民放のワイドショーはニュースとして不倫や相撲スキャンダルの話題の間に挟むくらいです。

人が死んでから報道では手遅れです


私も1年半前の2016年夏に現地に訪れたことがありますが、御嶽山と違ってリフトと遊歩道で高齢者でも簡単に訪れることができるため、たくさんの観光客がいる場所でした。そこから何の兆候も無くいきなり噴火したわけです。もし噴火が観光シーズン中であれば、被害規模は御嶽山以上だった可能性も十分あり得ます。それくらい重大な出来事だったのに、呑気に不倫報道をメインに据え続けるメディアに呆れて物も言えませんでした。

テレビの災害情報は、早く適切な情報を流すことで、人がなるべく死亡しないようにする意味も当然あります。ですから、結果がどうあれ、リスクの高い情報は集中して流さなければなりません。

ところが、今回のように大規模な災害が発生しても、延々と不倫や相撲の不祥事等、ワイドショーウケするネタを延々とやっているようですと、今後救えたかもしれない命を失うことになるのも時間の問題でしょう。

ライター情報: 勝部元気

株式会社リプロエージェント代表取締役社長。社会派コラムニスト。1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。専門はジェンダー論や現代社会論等。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。著書『恋愛氷河期』(扶桑社)。所有する資格数は66個。