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「質の良い睡眠」とるための寝具はどう選ぶ? オーダーメイドまくら販売会社に聞いた

2018年2月11日 10時00分

ライター情報:辺川 銀

「睡眠負債」が2017年の流行語大賞TOP10に選ばれるなど、日本人の睡眠への関心は高まりを見せています。そこで今回は、オーダーまくらとふとんの店「まくらぼ」を経営する、株式会社 大和屋ふとん 代表取締役の、齊藤浄一さんにお話を伺いました。

和屋ふとん 代表取締役 齊藤浄一さん

2種類の睡眠負債


――そもそも睡眠負債とは一体何なのでしょうか?

齊藤:睡眠負債には大きく分けて2種類あります。ひとつは身体の負債。もうひとつが経済的負債です。

――まずは身体の負債について教えてください。

齊藤:身体の負債というのは十分な睡眠を取らないことによる疲労の蓄積です。身体の負債を取るためには疲労を蓄積させたのと同じだけの時間が要ります。例えば1年かけて蓄積した疲労は解消するためにも1年かかります。いきなり1日だけたくさん寝たところですぐには戻りません。

――平日を短い睡眠で乗り切り、週末に長時間眠って回復を図る、いわゆる「寝だめ」をしている人は多いと思いますが……。

齊藤:寝だめに効果はありません。食べだめができないのと同じです。

――なるほど。

齊藤:日中の過ごし方や疲労度によっても必要な睡眠時間は異なります。ハードワークをする方ほどハードリカバリーが必要になります。私たちが枕やマットレスでサポートをしている大学の駅伝部は、通常で毎日20キロ走り、その時は7.5時間の睡眠を取ります。けれど合宿の期間は1日に50キロ走り、午前中に3時間、昼寝3時間、夜8時間と、合計で14時間も睡眠を取ります。睡眠負債をその日のうちに取り戻すためには、使った体力の分だけ多く眠る必要があります。

――毎日同じ時間だけ眠れば良い、というものでもないのですね。

齊藤:また睡眠は心の整理にも重要です。質の良い睡眠を取ることによって、その日に起きた悪い出来事のイメージやマイナス思考を切り替えることができるようになります。一方で良い睡眠を取れないと、朝起きた時「また上司に怒られるのではないか」「また同じ失敗をしてしまうのではないか」などのネガティブイメージが消えず、不登校になったり、職場に行きたくないという気持ちに陥りやすくなります。

――では経済の負債というのは。

齊藤:例えば睡眠不足によって体調を崩す人が増えると、企業の社会保険料や国の医療費が多く使われます。本来ならば健康に働けていたはずの人が、睡眠不足によって体調不良や鬱病になり、働けなくなってしまうと、会社としてはまた一から人を育て直さなければならず、これも負債になります。さらにバスや電車の運転手、手術をする医師など、人の生死を預かっている人が眠りを取れていないと、大きな事故にもつながりかねません。睡眠不足に端を発するこれらの出来事は非常に大きな損失を生んでいます。

――確かに。交通事故を起こしたドライバーが実は寝不足だった、という報道は多く聞きますね。

齊藤:米国のシンクタンクによると、日本経済が睡眠不足によって出している損失は年間約15兆円にも上るといいます。逆にいえば、人が眠れるようになることで日本経済が何兆円という単位で変わる可能性があるということです。

男性が疎かにしがちな「睡眠の準備」


――「スマダン」は20~30代の働いている男性が主な読者層なのですが、この年代の男性が抱えがちな睡眠の問題にはどのようなものがあるのでしょうか?

齊藤:眠るための準備をせずにベッドに入る人が多い。特に男性は夜にお風呂に入らない人が結構いますよね。朝シャワーを浴びるだけで済ませてしまうとか。

――忙しい時期はついやってしまいますね。

齊藤:入浴を疎かにしてしまうと、衛生的に良くないのはもちろんなんですが、睡眠の質もすごく下がります。眠る一時間ぐらい前に入浴して、しっかり湯船に浸かり、体温を一度上げてから眠ることによって質の良い睡眠が取れるようになります。部屋の明かりを徐々に白色灯から電球色に変えたり、夜はスマートフォンをナイトモードにして、睡眠を妨げるブルーライトを浴びないようにすることも、眠る前の準備として大切です。

――「質の良い睡眠」とは、いったいどのような睡眠なのでしょうか。

齊藤:成長ホルモンを多く分泌する睡眠です。成長ホルモンといえば「子どもの頃に分泌される、背を伸ばすホルモン」というイメージが強いかと思いますが、大人になってからも分泌されます。そして成長ホルモンが果たす役割は、20歳までの人と、20歳を過ぎてからの人でそれぞれ異なります。20歳までの人の場合、それこそ身長を伸ばしたり、骨を増やしたり、脳を発育させるために成長ホルモンを使います。一方で成人の場合は、身体を回復させるために成長ホルモンを使います。疲労の回復はもちろん、肌の再生にも使われます。よく眠ると美容に良いというのも成長ホルモンの分泌が多くなるためです。

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ライター情報: 辺川 銀

世に出ない声を世に出したい。ライターしながら小説を書いています。

URL:辺川銀と天国の塔

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    広いワンルームに住んでいる人はダンボールで小さな小屋を作って、その中に電気ストーブや毛布を持ち込んでみよう。部屋全体を暖める必要がなく光熱費も節約できるしとても暖かく眠れる。

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