「筋トレで世の中の悩みはほぼ全て解決できる」と説き、Twitterフォロワーが45万人を超えるマッチョ社長・Testosterone。本連載では、世の中の悩める男性に喝を入れ、筋トレによるライフハックや仕事術を提案します。

仮想通貨に投資するくらいなら筋トレしろ 「貯筋」は失敗しても勝てる自己投資

いろんな意味で世間を賑わせている仮想通貨。テレビや雑誌などでも一財産築いた人がフィーチャーされ「自分も!」と思っている人もいるだろう。だが、これを読んでくれているような若いビジネスマンたちに言いたいのは、「仮想通貨の前に投資すべきことがあるのではないか?」ということだ。そこで、今回は“投資”について語ってみたいと思う。


もはや仮想通貨はギャンブルだ


「仮想通貨投資」といえばいかにも資産運用っぽくて、聞こえはいいかもしれない。だが、その実態は、もはや“投機”と化している。ようはギャンブルや博打と何も変わらんということだ。
「人生の一発逆転」を狙いたいならありかもしれないが、ラスベガスに行ってカジノで大金をつぎ込むのと大差ないことを理解しておいてほしい。まあ、仮想通貨が完全なギャンブルだとは言わないが、ブラックジャックやポーカー同様、素人が手を出せば玄人に食い物にされる可能性が非常に高いだろう。
仮想通貨に投資するくらいなら筋トレしろ 「貯筋」は失敗しても勝てる自己投資
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どうせやるならムチャクチャ勉強してからやってくれ。それなら財産を失ったとしてもブロックチェーンの仕組みやマーケットのトレンドの読み方など、知識や経験が君の中に財産として残る。何も考えずに投機だけして財産を失えば、得るものが何もない。何も残らない。



失敗しても勝てるのが「自己投資」


遊びでやる分には止めないが、そこまで投資が気になっているならばたとえ失敗しても勝てる“自己投資”を選んでくれ。自分を成長させるために金と時間を投資するんだ。例えば起業したり、転職や副業を始めたりするのであれば、仮に失敗しても多くの財産が残る。経験や人脈、ノウハウや業界の仕組みを理解できれば、次の仕事でも役立つだろう。新たなチャレンジをする際にも君を助けるはずだ。

別に起業や転職ではなくても、語学や資格の勉強なども手堅い自己投資である。投資するお金がないなら時間を投資してやればいい。
時間は誰しもに平等に与えられている。お金がない人でも、時間を投資すれば将来的に価値のある資産を生み出せる。経済がどうなろうとも、語学や資格の知識は君の中に財産として残り続ける価値のある資産と言えるだろう。

ここまで言ってきたような自己投資は、仮想通貨のように派手でもなければ、すぐに大金が舞い込んでくるわけでもない。だが、ゆっくりではあるが確実に君の血となり肉となる。というか、やった分だけ経験が増え成長するから損することがない確実に勝てる投資なのだ。

いろんな経験を積めば、アイデアや雑談の引き出しも増える。世界中を旅して世界を理解するのも良いだろう。本をたくさん読んで知識をストックするのもいい。若いんだから、仮想通貨やそこら辺に転がっている金融商品ではなく、自分のスキルアップや視野を広げる体験にこそ金を賭けてみるのも一興ではないだろうか。


とりあえず「語学」と「筋トレ」やっておけば間違いない


とはいえ、「一体何をすればいいかわからない」とい迷うこともあるだろう。そんなときは、とりあえず語学を勉強しておけば間違いない。覚えておいて損はないし、今後のキャリアの選択肢や可能性も広がる。

「同時翻訳機の性能が上がってきているから英語は必要なくなる」なんて言われることもあるが、コミュニケーションとしての英語の価値は下がらないので安心してほしい。むしろ、同時翻訳機に頼る人が増えれば増えるほど、英語を話せる人材が減り逆に価値は増していくだろう。メールや情報収集は翻訳機で事足りるが、深い人間関係を築きたければやはり自分でしゃべるのが一番だ。
仮想通貨に投資するくらいなら筋トレしろ 「貯筋」は失敗しても勝てる自己投資
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語学と並んで、筋トレも猛烈におすすめしたい。「なぜ?」と思うかもしれないが、どんな仕事であれ体が資本だ。健康で十分な体力がなければバリバリ働くことなんてできやしない。
30歳や40歳を越えるとガクッと体力が落ちると人生の先輩たちが口を揃えて言っているのを聞いたことがないか? その点、筋トレは体力や丈夫な体作りに直結する。適度な運動が習慣化することはもちろんのこと、効率的な筋トレには食事や睡眠も不可欠となる。きちんと栄養を摂り、十分な睡眠を確保していると免疫力が高まり体調を崩しづらくなるし活力も高まる。

今の時代、銀行だって破綻したら口座のお金は全額保証してくれない。しかも、人口減少の日本では不動産の価値もどうなるかわからない。だが、筋肉はある日突然減ることはない。マッスルメモリーだってある。最高の投資先だと思わないか?


筋トレを始めるベストタイミングは「今」


これを読んでくれている人のなかには、「まだ体力があるし」とか「衰えてきたら鍛える」と思う人もいるだろう。まあ、年齢を重ねてからでも、きちんと筋肉がつくことは筋トレの素晴らしい一面でもある。だが、若い内のほうが断然有利なのだ。

まず、体力や筋力があるうちでないと「筋トレに挑戦しよう」という気が起こらない。年を重ねれば重ねるほど、筋トレを始めるハードルは高くなっていくだろう。しかも、若いうちなら扱える重量も多くなる。そして、「マッスルメモリー」の存在も忘れてはならない。マッスルメモリーを簡単に説明すると、一度鍛えた筋肉が落ちてしまっても、筋トレを再開すると筋肉が短期間で戻ってくるということだ。つまり、体が一番動く今の時期にがんばって筋トレしておくと将来が楽になる。ちょうど、若い内に仕事をがんばってキャリアを積んでおけば、その後の人生が楽になるようなものだ。「健康な50代」を目指すとき、50歳から始めるのと、今からやっておくのとでは必要なリソースに雲泥の差が出てくる。

これを筋トレ好きの戯言と思わないでほしい。最近になって、「貯筋」という考え方がじわじわと広まっているようだ。人間は加齢とともに筋肉も落ちていく。しかし、若い内にガツンと筋力や体力を高めておけば、加齢によって筋肉が落ちてもトレーニングを再開すれば比較的簡単に筋量を取り戻すことができるのだ。

若いうちはお金の優先順位が高くなるかもしれない。それも重要なことだが、歳を重ねていくと断然健康の方が大事になってくる。お金がたくさんあっても健康でなければ意味がない。「何のためにがんばってきたんだ……」と思うのは御免だろう?
いい機会だ、今一度“投資”について考えてみてほしい。短絡的に考えるのではなく、長期的な視点を持って考えてみるんだ。もし迷ったらさっきも言ったように、とりあえず語学と筋トレをやっておけば間違いない!
(Testosterone)