この趣味トークがヤバい!婚活での会話を自分語りで終わらせないコツ

男女が出会うと、お互いを知るためにいろいろな話をすると思います。仕事や休日の過ごし方、はたまた結婚願望まで突っ込む人もいるかもしれません。
なかでも、必ず出る話題といえば“趣味”です。
最近では趣味をフックに関係を深める「趣味婚活」も盛んに行われており、お互いを知る最適なツールとして多くの人が認知していると思います。
しかし、中には趣味というものをただの自分のアピールの1つや、ただの自分語りの1つで終わらせてしまう人も存在します。
では趣味を語るうえでは何に気をつけ、どうお互い距離を縮めていくべきなのか、要点をご紹介していきます。


NG趣味エピソード3選 男は何がいけなかったのか?


趣味トークは誰もが話した経験があると思いますが、ここではまず婚活や恋愛の場面においてはあまりよろしくないNG例をご紹介していきます。
文章で読むと「確かにダメだな」と多くの人が思うかもしれませんが、実際どこをどうしたら良かったのか、理由まで考察しながら読み進めてください。

NG例1:趣味男子の暴走!スター・ウォーズ愛があふれすぎる
ある趣味婚活のイベントに参加したことです。
映画が趣味のA子は、年間365本以上映画を見るというB男と出会いました。お互い好きな映画を紹介しつつ話を進めていったのですが、『スター・ウォーズ』の話題になるや、熱心に愛を語り始めるカレ。正直スター・ウォーズはザッとしか知らなかったA子は、話題に相槌を打つのが精一杯。するとB男はA子の浅い知識に対して「ここの魅力が……」となんとか魅力を熱弁。頑張って伝えようとしてくれているのは理解できるものの、そもそもSF映画に対する興味が薄かったため、そこから距離が縮むことはなかったといいます。

NG例2:料理好きの男性が出てきた食事を解説
「趣味が料理」という男性は、概ね女性から好印象を抱かれます。
結婚したら家事を積極的にやってくれそうというイメージからくるのでしょうが、ただ男性の趣味料理の内情は、ほとんどが「凝った料理を長時間かけて作るのが好き」な超凝り性か「ラーメンやパスタなど一人で食べる料理なら作ります(ただしインスタント使用)」という、趣味と言えるのか微妙なレベルが大多数を占めます。
婚活中のC子が出会った男性は、スペアリブなどを自宅で作る超凝り性料理男子でした。
2人で料理の話をあーだこーだするのは楽しかったそうですが、ふとカレが料理に対して分析し続けているのに気づいたそうです。
「この味付けはなんだろう。バジルとコンソメと……」
「この料理なら、もう少しコクが欲しいよね」
と、とにかく上からの分析がすごい(客なので上からでも良いのですが)。その姿を見て、C子は正直「自分の料理にもダメ出しがたくさんくるのでは」と恐怖してしまったそうです。


NG例3:女性の趣味を無理して肯定する男
最後は一件心優しいけれど中身のなさに女子が退屈になってしまった趣味エピソード。
ボルダリングが趣味だったD美は、仲良くなった男性と一緒にボルダリングデートをすることになったそうです。最初は楽勝そうとノリノリだった彼ですが、案の定数回壁に登るとカラダはクタクタ。
D美は心配したそうですが、「いいんだよキミは楽しんで〜(ゼーハーゼーハー)」「凄いアクティブだよね。俺はもう無理」と無理をしつつもD美を尊重。とはいえへばっている人を前に楽しめるはずもなく、D美は早々と切り上げたそうです。

その後飲み会になった際も、彼はヘトヘトだった姿とは裏腹に「楽しかった」「またやりたい」と積極的。でもD美からするとその姿が自分に合わせて無理をしているようにしか見られず、やっぱり趣味を男性と共有するのは難しいのかなと思ったそうです。


趣味を語るうえで絶対忘れてほしくないこと


3つのエピソードをご紹介しましたが、何がどういけなかったのか、具体的に理解できたでしょうか。

個別の答えを解説する前に、趣味の話をするうえで大事な“キモ”をご紹介します。普段私たちは何気なく自分の趣味を語り、共通の趣味を見つけることに奔走しがちですが、何を話すにしても、恋愛や婚活においては会話の中で「ラポール」を効率的に築くことが大切です。
ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、自分と相手の心の距離に橋をかけて近づくこと、いわば信頼関係を築くことにほかなりません。


心に橋をかけて距離を縮めることは、時間をかければある程度できるものですが、短時間で効率的におこなうには心理学的な知識を利用するのがオススメです。その中でも「類似性」を意識すると、より距離は縮めやすくなります。

類似性とは名前のごとくお互いに似通ったポイントを探すこと。
・年齢
・出身
・仕事
は基本ですが、「趣味」をキッカケにすると、類似点を見つけやすくなり、ラポールを築きやすくなるというわけです。
趣味から類似性を見つけラポールを築いていくには、「趣味が同じ」だけでは足りず「面白さを感じるポイント」「楽しむときのテンション」「楽しみ方」などが同じかどうかを、趣味の話題を通じて探しあてることが大切なのです。

これらを踏まえてNG例をみていくと1番目の「スター・ウォーズ愛あふれすぎ男子」は、自分を理解してもらうことに集中しすぎで、類似性をまったく探れていません。
2番目の「料理分析男子」は、せっかくの食の趣味から類似性を見つけるのではなく、自分の凄さを誇示することで女性に恐怖心を与えています。
3番目の「ボルダリング挫折男子」は、女性を肯定するにとどまってしまったため、類似性を見つけることができなかったのが、仲が深まらなかった決定的なポイントです。

このように趣味といえど、ただ同じ趣味同士くっつけばいいのではなく、そこをキッカケに類似性を効率的に見つけ、「合う・合わない」を感覚的につかむことが大切です。

「同じ趣味だったら話しが合うかも」と多くの人が思いがちですが、実は「趣味は同じであればベストだけれど、同じであれば良いわけではない」と筆者はいつも力説しています。

はたまた楽しみ方や面白さを感じるポイントが同じなら、別の趣味を楽しんでいる者同士でも、十分に「合う」という感覚を味わうことができます。
今まで趣味は自己紹介の項目のひとつくらいに思っていた人は、考えを改め、ぜひラポールを築く1つの入り口として、コミュニケーションを取ってみましょう。
(おおしまりえ)