日本ビジネスメール協会は、仕事におけるメールの利用状況と実態を調査した「ビジネスメール実態調査2017」(調査期間2017年4月1日から4月30日、有効回答数:2,395)を2017年6月2日に発表した。この調査の、仕事メールの返信速度についての結果がSNSなどネット上で話題になっている。


メール返信にはやさを多くの人が求める


「いつまでに返信がこないと遅いと感じるか(急ぐ場合を除く)」という項目の回答で、「5分以内」が0.71%、「15分以内」が1.00%、「30分以内」が2.92%、「1時間以内」が7.06%、「2時間以内」が6.39%、「4時間以内」が7.31%、「8時間以内」が6.14%、「12時間以内」が4.01%、そして「24時間以内」が最も多い37.95%となっていた。

これはつまり、「24時間以内」に返信をしなければ遅いと考えている人が、およそ73%いるという結果を示している。ネット上ではこの意見に賛否両方の声があがり、賛成派は「仕事なら1時間以内が常識だろ」「LINEの基準で考えると2時間後に既読とかでも遅すぎでしょ?」「丸1日メールを返信もできないとか、どんだけカツカツなスケジュールなんだよって思うわ」「うちではレスポンスは気づいてから1時間以内が原則ルール」「24時間以内に返信ない会社とは取り引きしない」といった声を上げている。

一方、遅くても良い派からは「メールなんていう『不確かなモノ』に即時性を求めすぎ」「国民病だなこれは。電車然りバス然り」「早く読んで欲しいなら電話すりゃいいんだよ」といった意見が。

99%は1日に1回はメールを確認


ちなみに「仕事のメールを確認する頻度」についても調査されているが、「1日に10回以上」は47.93%、「1日に4~9回」は29.69%、「1日に2~3回」は19.04%、「1日に1回」は2.13%となっている。つまり、約99%は「24時間以内」に届いたメールを見てはいるらしいのだが、中にはあえて遅く返信している人もいるようで、「遅いのはわざとだよ分かれよ」「めんどくさいから遅い人だと思われるようにあえて返事しない」「何らかの感情的なメールに対する対応などは即日で返してはダメ。
たとえ暇があったとしても、次の日まで時間をあけるべき」なんて声が上がっている。