0

息子に“遺言”書き…バングラデシュに学校を作った日本人女性

2016年9月29日 06時00分 (2016年9月30日 05時13分 更新)

「何日も悩んでいたのですが、昨夜、決めました。やはりひとりでバングラデシュに行くことにします」



埼玉県・草加駅前のファミリーレストランで、玉木由美さんはそう切り出した。バングラデシュ(以下・バングラ)の首都ダッカにあるレストランが襲撃され、日本人を含む人質20人が犠牲となった7月1日(日本時間2日未明)のテロ事件から、1カ月ほどしかたっていない8月3日のことである。



外務省の渡航危険レベルはその時点で「不要不急な渡航はやめてほしい」という「2」。バングラのハシナ首相からは二度にわたって、「8月中にまた大きなテロが起きる可能性がある」と、注意喚起がなされたばかりだった。



玉木さんは、ダッカの北、車で1時間ほどの距離にあるガジブール県に設立したキリスト教系の学校「YOU&MEインターナショナルスクール」(以下・Y&M)の校長だ。イスラム過激派組織を名乗るテログループが狙ったのが、外国人と非イスラム教徒であったことを考えれば、日本人でキリスト教徒の玉木さんは二重に危険なのだ。



テロに巻き込まれた日本人犠牲者は全員、国際協力機構(JICA)のプロジェクトに参加する企業の社員。バングラのインフラ整備のためにダッカに来ていた人たちだった。



「これまでも、暴動など、危険なことはありましたが、外国人が標的になることはなかった。とくに日本人は、いろいろな支援をしてきたことで、とても感謝されていて、どこに行っても、日本人というだけで『ありがとう』と言われていたほどですから」(玉木さん・以下同)



Y&Mは、「貧しい子どもたちに教育の機会を与え、それぞれの人生に誇りをもって生きてほしい」という願いから、玉木さんがバングラ人の牧師夫婦とともに立ち上げ、運営している学校だ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!