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芸術展で浮き彫り 交通事故当事者と家族に影落とす現実

2017年3月24日 17時00分 (2017年3月24日 21時11分 更新)

交通事故を見つめた芸術展「Death Line」

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 東京都豊島区で「Death Line」というタイトルの芸術展が先ごろ、開催された。展示者3人が、それぞれの人生に重大な影響を与えることになった「交通死亡事故」に対して、アプローチしたものだ。

 小林Aさん(女性)は「ある日、交差点で右折をしようとしていました。そのときバイクが直進してきて、私の車と衝突しました。バイクに乗っていた人は救急車の中で亡くなりました。逮捕されましたが、目撃者の証言で過失がなかったことが認められました。3日で釈放されましたが、自分を加害者として認識しています」と語る。

 小林Aさんの作品「横たわる身体」に描かれているのは、事故を起こしたときに見た光景だ。亡くなった男性の肉体は、横たわっていたが、フルフェースのヘルメットをしていたので顔は見えなかったという。

「十字路」というタイトルの特大絵画は、三重県伊勢市出身の弓指寛治さんの作品で、母が交通事故に遭った現場を描いている。ひしゃげた母の車や事故を起こした相手の女性、巨大なサソリなどが描かれている。サソリは“悪いもの”を吸い取ってくれる役目だという。

 弓指さんは、この絵を描くために何度も現場に向かったという。現場は農道で、過失割合を算出すると、母の方がその割合が大きいという判断になった。弓指さんは、保険会社から伝えられた過失割合に納得することができなかったという。母は、その後、体調を崩し、2015年10月23日に自殺した。

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