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志賀高原ホテルで硫化水素中毒発生? 温泉で気をつけたいチェックポイント

2018年2月11日 17時00分

「志賀高原ホテル一望閣」(長野・山ノ内町)で9日、男性浴室で人が倒れているのを見つけた従業員が119番通報した。倒れていたのは男性1人。救助のため浴室へ入ったホテル契約のスキースクールのスタッフ4人も体調不良のため、男性とともに病院へ搬送された。

 県警中野署によると、5人はいずれも40歳前後から60代の男性で、意識があり命に別条はない。倒れた男性は、入浴中に浴槽から出て、体をシャワーで洗っている時に意識を失ったという。現場からは高濃度の硫化水素が検出された。

 ホテル側によると「浴室には、天井と床に1か所ずつ換気扇がある。硫化水素は空気より重く、下にたまりやすい。換気は24時間行っているが、換気扇の回転数不足の可能性がある」。換気扇は6~7年前のものだったという。

 温泉施設での硫化水素中毒による事故は頻発している。2014年10月には北海道足寄町の温泉施設で、都内の男性(52=当時)が浴室で同中毒とみられる症状で意識不明となった。さらにこの事故以前の13~14年にも64歳と38歳(同)の男性客が浴室で倒れ、2人とも死亡するなどのアクシデントがあった。

 硫化水素とは、硫黄と水素が結合した化合物質で、温泉の成分の硫黄泉には硫化水素が含まれている。温泉地でよくかいだことのある腐った卵のような刺激性のある臭いは、硫化水素だ。

 硫化水素が発生する可能性のある入浴施設は全国で6400か所以上あるとされる。環境省は、温泉利用施設での中毒事故を防ぐため、ガイドラインを作成。健康被害の出ない低い数値を基準値として定めている。温泉施設側は、換気をしっかり行い、こまめに硫化水素の数値を測定するなどの対策が必要だが、事故は絶えない。利用者も身に潜む危険に気をつける必要がある。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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