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言葉のトリックで「福島第1原発問題解決」と錯覚

2018年3月13日 19時00分

地表面にモルタルを吹き付けるフェーシング作業で灰色一色のF1構内

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【ラジオDJ・ライターのジョー横溝氏が福島第1原発・現地取材で見たもの:短期集中連載2】福島第1原発(F1)問題を長年取材するラジオDJ・ライターのジョー横溝氏(49)による、連載第2回は「いまだ分からぬ事故原因と東電の態度」について語る。

 昨日は「原発構内の約9割が平服に近い軽装で歩ける」と記したが、これは構内の除染とフェーシング(地表面にモルタルを吹き付けること)作業が進んだ結果。周辺地域の復興に関しても「除染が進み帰還への準備が進んでいる」というような表現をさまざまなメディアで目にする。

 実は、ここに一つ「トリック」がある。この「除染」という表現だが、これは「解毒」と違って、この世界から放射線物質を消し去ったわけではない。「不都合な場所にある放射線物質をただ1か所にかき集めただけ」で、漏れ出した放射能が消えたわけでない。つまり危険は変わらず存在して、「根本的な解決」にはなっていない。

 全然、根本的な解決などしていないのに、言葉にだまされ、解決していると錯覚することが、この事故ではいくつもある。

 その最たるものが「原発事故の原因と責任」だ。F1がメルトダウンに至った直接の原因は「津波による電源喪失」とされている。全電源が喪失したため、核燃料棒の冷却が不能になり核暴走が起こりメルトダウンを起こしたという結論だ。

 でも思い出してほしいのは、3・11の大地震と津波が襲ったのはF1だけではない。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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