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「廃炉まで40年」東電が掲げるデタラメな見積もり

2018年3月14日 19時00分

作業に必要なクレーン

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【ラジオDJ・ライターのジョー横溝氏が福島第1原発・現地取材で見たもの:短期集中連載3】福島第1原発(F1)問題を長年、取材するラジオDJ・ライターのジョー横溝氏(49)による、連載第3回は東京電力が掲げる「廃炉まで40年」のデタラメについて検証。

 F1構内では日々、約6000人が「廃炉作業」にあたる。東電はF1の廃炉を「40年」と見積もる。事故から7年が経過したので、40年をゴールと考えると登山で言う「2合目付近」のはずだが、取材した感覚では「1合目の半分」も到達していない。

 まず「廃炉」の定義を簡単に書くと「F1構内の土地を更地に戻すまで」ということになる。では、どれくらいの作業があるのか。大まかに言うと以下のようになる。

(1)「1、2、3号機建屋内に残る約1500本の使用済燃料棒の取り出し」
(2)「1、2、3号機の格納容器内に残る燃料デブリ(溶けてしまった燃料棒)の取り出し」
(3)「原子力建屋内、建屋地下にたまっている汚染水の取り出し」
(4)「汚染水などが接していた途方もない量の汚染土の除去」

 この中で具体的な作業予定があるのは、(1)の「3号機の使用済燃料棒取り出し」で、今秋から実施される計画だが、周辺の線量が高く、人が1時間作業するのがやっと。完了まで大きく遅れる可能性は大きい。加えて、1号機と2号機はいまだ「取り出す環境を作っている」状態で本格的な作業に取り掛かるのはまだまだ先。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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