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チンパンジーの葬儀は「楊枝で仲間の歯磨き」アフリカで目撃 世界初!

2017年3月24日 06時00分 (2017年3月28日 14時07分 更新)

亡くなった仲間の歯磨きをするアフリカのチンパンジー、ノエル。左に寄り添うのはノエルの娘(Edwin J. C. van Leeuwen, Katherine A. Cronin & Daniel B. M. Haun)

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 ほ乳類のうち、仲間の死を弔うのは人類だけだと考えられてきたが、英国の生物学者のチームはアフリカ南部のザンビアで、メスのチンパンジーが死んだオスの歯を植物の茎で磨いてあげるという珍しい行動をとらえた。人類の歴史で葬儀の文化がどのように生まれたかを考察するうえでユニークな発見だという。



 英科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』によると、スコットランドのセント・アンドルーズ大学のエドウィン・ヴァン・レーウェン氏らのチームは、約120頭のチンパンジーが生息するザンビアの野生生物保護区で、仲間が死んだ直後に、メスのチンパンジーが植物の茎を爪楊枝のように器用に使って、遺体の口の中を歯磨きをするようすを目撃。



 人間の場合、死出の旅に出ようとする故人の最後の身だしなみとして、髪の毛を整えたり、爪を切ったり、ヒゲや産毛を剃ったり、女性の場合は綺麗にメイクをしてあげる「死化粧」の風習があるが、このチンパンジーの行動も、死んだ仲間のかたわらに寄り添って、30秒近くかけて歯磨きを行ったという。



 歯磨きをしたのはノエルと呼ばれる33歳の成熟したメスで、肺炎が原因で亡くなったのは9歳のオスのトーマス。トーマスの死後、同じ群れのチンパンジーが死者の元を訪れたが、調査チームが好物のエサでおびき寄せると、ノエルと娘の2頭を残して、全員その場からエサ場に向かったという。



 しかし、ノエルだけはトーマスの頭の近くに座って、死者の口の周りに優しく両手を添えて、左手で口を開けながら、右手に持った硬い茎の植物で、歯の間に残った食べカスを取り除き始めた。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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