ネット上にわざと非難を浴びるような広告を出し、意図的に炎上させて世間の注目を集める“炎上マーケティング”という手法があるが、そういう意味では、この旅行会社の動画は成功したといえるかもしれない。

 中央アジアの国・カザフスタンの旅行会社「Chocotravel」が先日、ネット上に自社PRの動画をアップした。

飛行機のCAらしき女性たちが帽子とスカーフまとって登場し、こちらに向かってセクシーに話しかけている。

 カメラがズームアウトしていくと、CAたち突然、帽子を脱ぎだした。さらにカメラが引いていくと、なんと彼女たちはスカーフ以外、一糸まとわぬ姿で立っているではないか。

 ちょうどおっぱいの部分にラインが入り、股間はさっき脱いだ帽子で隠していて肝心なところは拝めないが、いずれの女性も腰のあたりははっきりとくびれ、なかなかのスタイルであることがわかる。

 彼女たちが裸になることで、「弊社は航空券の予約に手数料は取りません」ということをPRしたいようだが、さすがにネット上では「やりすぎ!」「女性蔑視だ!」などと批判の声も上がっている

 しかしこの旅行会社、そんな批判などどこ吹く風で、2日後にはまた別のPR動画を公開した。こちらに登場したのは、裸の男性クルーたち。
男女両方に裸で登場させ、「女性蔑視」という批判を真っ向否定しているのだろう。

 同社のマネジャーは「確かにこの広告は大胆でショッキングだが、誰かの感情を逆なでしようとして作ったものではない。実際、そうなってしまったのなら残念だ。でもこの広告に写っているイメージは、ビーチやプールならどこでも見られるごく普通の光景にすぎない。誰もミニスカートや水着姿の女性を非難したりしないだろ?」と、Facebook上で弁明している。

 賛否は分かれるものの、大きな注目を集めたこのCMは、同社の知名度向上のための戦略としては、大いに成功したといえるだろう。