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ビットコインは夢の通貨か。国家に嫌われテロ組織に好まれる理由とは

2018年1月12日 11時00分 (2018年1月13日 10時41分 更新)

 ビットコインの市場が活況だ。投機で語られることが多いが、通貨としてのメリット、デメリットはどんなところにあるのか。経済問題に詳しい作家の橘玲氏が、ビットコインの本質をわかりやすく解説する。(出典: 文藝春秋オピニオン 2018年の論点100 )


■開発者サトシ・ナカモトは謎の人物 

 ビットコインは2009年にサトシ・ナカモトという謎の人物が開発し、2010年5月、フロリダ州のプログラマが1万ビットコインとLサイズのピザ2枚を交換したのが最初の取引とされる。Lサイズのピザ1枚を2500円とするなら1ビットコインの価値は0.5円。それが2017年9月には一時5000ドル(約55万円)を超えたから、その価格は7年間で100万倍になったことになる。このすさまじい投機性が一攫千金を目指すひとびとを熱狂させたことはまちがいない。


 しかしここでは投機商品となった現状から少し距離を置き、ビットコインの「イノベーションの本質」を考えてみたい。



 ビットコインの最大の特徴は「中心がない」ことで、貨幣を発行する中央銀行を必要としない。「国家に管理されない通貨」は、オーストリアの経済学者フリードリッヒ・ハイエクが早くも1970年代に『貨幣発行自由化論』として構想し、90年代後半のインターネットバブルの時期にさまざまな試みがあった。


 そのなかにはネット上にマルタ騎士団のようなヴァーチャル国家を設立したり、歴史の偶然でどこの国にも属していないイギリス沖合の小さな島を購入して「国家」にするというファンタジーにちかいものもあり、最終的に残ったのは「イーキャッシュ」と「イーゴールド」だった。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    脱税の手段だから。

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