<日教組教研集会>現場もたない…どうする教員の長時間労働

2018年2月12日 09時25分 (2018年2月12日 14時33分 更新)

千葉市立小の教科化に向けた課題

[拡大写真]

 教員の長時間労働は、どうすれば改善できるのか。文部科学省は昨年末、夏休みに学校閉庁日を設けることを促すなどの緊急対策を発表したが、多忙化の解消は簡単ではない。静岡県で2〜4日に開かれた日本教職員組合(日教組)の第67回教育研究全国集会で、教員たちが現状を報告し、意見を交わした。【松岡大地水戸健一

 ◇行事が重荷に

 「習慣化した学校行事や地域行事が負担になっている。誰かがブレーキを踏まないと、現場はもたない」。福島県の公立小の男性教諭(58)は3日の分科会で声を上げた。これまでに勤務した学校の多くでは、児童が運動会だけでなく、交通安全運動のような地域のイベントで鼓笛パレードを披露する慣習があった。練習は年に30時間。昼休みや放課後にも指導しなければならず、教員の重荷になっていた。

 慣習を変えるのは、一筋縄ではいかない。ある地域で一時、鼓笛パレードの廃止が検討されたものの、地元の議員や交通安全協会などが「子どもがいないと、イベントに人が集まらない」と反発。校内からも「自分たちの代でやめたくない」という意見が出てそのまま続けられたという。男性教諭は「現場でなく、教育委員会が主体とならなければ解決できない問題だ」と肩を落とした。

 ◇新指導要領に懸念

 学習指導要領の改定に伴って負担が増すのを懸念する声もある。2020年度には、これまで小学5、6年で外国語に親しむ「外国語活動」として行われてきた英語が正式な教科となり、外国語活動が前倒しされて小学3、4年でスタートする。