<前伊東市長>1000万円収賄疑い ホテル跡地買い取りで

2018年6月14日 00時26分

伊東市が市内の建設会社から買い取った問題の土地。現在は図書館などの臨時駐車場として使われている=伊東市桜木町2で2018年2月、五十嵐朋子撮影

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 静岡県伊東市が2015年に買い上げたホテル跡地を巡り、売り主の建設会社から現金約1000万円を受け取った疑いが強まったとして、警視庁捜査2課が収賄容疑で佃弘巳・前市長(71)の逮捕状を請求する方針を固めたことが13日、捜査関係者への取材で明らかになった。

 問題になっているのは、同市桜木町の「伊東マンダリン岡本ホテル」の跡地(約4000平方メートル)。伊東市は佃前市長が現職だった15年7月、市内の建設会社から2億500万円で買い取った。議会には「生涯学習施設を建設する」と説明していたが、計画は進んでおらず、現在は市の臨時駐車場として利用されている。

 捜査関係者によると、佃前市長は同年8月ごろ、建設会社の役員の男性(47)から、知人を通じて、現金約1000万円を受け取った疑いが持たれている。捜査2課は市が土地を買い上げた見返りとみており、佃前市長から3回にわたって収賄容疑で任意の事情聴取を進めていた。役員の男性についても、贈賄容疑で調べている。

 佃前市長は市議を3期、静岡県議を3期務めて05年の市長選で初当選。3期にわたり在任した。昨年6月には、後継の小野達也市長の相談に応じて助言や提言をする「市特別顧問」に就任。今年3月に任期が満了した。

 佃前市長は13日、毎日新聞などの取材に対し「10年くらい前、知人に2000万円ほどを貸した。3年前に1000万円を返してもらっただけ」と疑惑を否定した。