昨年12月、川崎市内の路上で左手にスマホ、右手に飲み物、左耳にイヤフォンをした状態で電動アシスト自転車に乗った当時女子大生(20)が、歩行中の女性(当時77)と衝突し死なせた事件の初公判が12日、横浜地裁川崎支部で開かれた。

 重過失致死傷罪で在宅起訴されていた被告は、公判で起訴事実を全面的に認める。
検察側は「少なくとも5~6秒間スマートフォンを見て完全に脇見運転しており、安全運転の意識が欠如している」として、禁錮2年を求刑した。

 一方、弁護側は被告が大学を退学したことなどから、「社会的制裁は受けている」と主張し、執行猶予付きの判決を求め、即日結審となった。判決は8月末に出る予定となっている。

 一連の事件では、右手に飲み物、左手にスマホ、耳にイヤフォンという元女子大生の著しくモラルを欠いた姿勢に批判が集中。そして、このような自分勝手な人間のために犠牲となった当時77歳の女性と遺族に、同情が集まった。

 今回も尊い命が失われているにもかかわらず、禁錮2年にしか問えない現在の司法にネットユーザーの怒りが爆発。
「危険運転致死傷に問えないのか?」「この元大学生を社会に出さないでほしい」「もっと反省が必要」など依然厳しい声が寄せられている。

 ただし、「しっかりと罪を償い反省すればいい」「やり直すチャンスを与えないのはおかしい」との声も。いずれにしても、元大学生が低すぎる安全意識から1人の命を奪ったことは事実で、それに対する罪はしっかりと償う必要がある。

 現在もスマホ片手に自転車を走らせ、歩行者を妨害する人間が存在する。やはり安全意識が著しく欠けているようで、死亡事故に繋がる可能性も否定できない。

 このような事故をなくす意味でも、厳しい判決が求められているのではないだろうか。