群馬ヘリ墜落:「低空飛行で『ボー』のすごい音が鳴り…」

2018年8月10日 21時29分

群馬県防災ヘリの墜落現場へ捜索に向かう消防隊員ら=長野県山ノ内町の横手山中腹で2018年8月10日午後6時20分、手塚耕一郎撮影

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山の斜面から急に現れたヘリを目撃

 9人が乗った群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が10日、同県中之条町の山中で墜落。機体の部品が散乱した現場にヘリで駆けつけた自衛隊が8人を発見し2人を救出したが、いずれも死亡が確認された。消防、警察などは地上から救助に向かったが、深い山林と悪天候に阻まれて救出活動は進まず、6人の容体と1人の行方は不明のままこの日の捜索は打ち切られた。

 ヘリは前橋市の群馬ヘリポートを10日午前9時15分ごろ、県防災航空隊員4人を乗せて出発。同9時半ごろには、西吾妻福祉病院(同県長野原町)のヘリポートで吾妻広域消防本部の職員5人が加わり離陸。西に向かった後、登山ルート「ぐんま県境稜線(りょうせん)トレイル」沿いに飛行していたとみられる。そして午前10時ごろ、群馬・長野県境にある「渋峠(しぶとうげ)ホテル」付近で消息を絶った。

 「バッバッバッと爆音がして上を見ると、手が届くような高さを飛んでいた」

 渋峠ホテル専務の児玉英之さん(47)は、ロビーで爆音を聞いて外に出ると、曇り空の中を白色のヘリが低空で長野方面から群馬方面に飛ぶのを見たという。「ふらふらしたり、落ちそうだったりする様子はなかった」ように見えたが「他のヘリとは違う大きな音で大きく見えた」という。

 ホテル前にある直売所の山本俊則さん(61)も午前10時ごろ、ホテル裏の山の斜面から急に現れたヘリを目撃した。白い機体にオレンジと緑色のラインが描かれた機体が約10秒間、数十メートル上空を飛行した後、東に向かっていったという。