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没後30年!伝説の野球漫画『キャプテン』秘話を主人公・谷口君のモデル?初代担当編集・谷口さんが語った

2014年12月10日 06時00分 (2014年12月22日 20時01分 更新)

伝説の野球漫画『キャプテン』の初代担当編集だった谷口忠男さん。今回はその秘話を明かしてくれた。

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それがあまりに好評なので連載になったんです。ちょっとした裏話ですが、この読み切りのページ数を私が勘違いしていて、3ページ足りなくなってしまうアクシデントがありました。しかもちばさんがそのときにケガをして描けなくなってしまい、ほかの作家さんに頼まざるを得なかったんです。一部だけ明らかに絵柄が違う部分があるのは、そのせいなんですよ。

―そんな裏話が! 確かに全然違います。

谷口 普通ならその部分は後で描き直したりするじゃないですか? でも、ちばさんは頑として描き直そうとはしなかったんです。代わりに描いてくれた人に申し訳ないし、その人の仕事を大切にしたい、そんな思いがあったんでしょう。

―『キャプテン』には、それまでの野球マンガと違って、派手な魔球も、すごい才能を持った天才も登場しません。

谷口 当時のスポ根に反抗しようとかそういう意識はまったくなかったですね。ちばさんの原体験が大きかったと思います。下町の人情に育てられた彼はとても優しく、穏やかな人でした。ほかのマンガ家みたいなギラギラした感じもありませんでしたからね。身近でありふれた目線をもっているから、『キャプテン』は素晴らしい感動を与えてくれるのだと思います。―そうした普通の少年たちが、血のにじむような努力をしていくわけですよね。

谷口 ちばさん本人がとてつもなくストイックな人でしたからね。ゲラ刷りという完成見本が届いた後も、そこに赤鉛筆で修正を入れたり、締め切りが過ぎているのに野球部員が振り返るカットを何度も描き直したり……。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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