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生誕30年のサンデーサイレンス。稀代の種牡馬の数奇な運命と繁殖力とは

2016年6月19日 06時00分

サンデーサイ レンスは「たった一頭で日本競馬を変えた」とまで言わしめる存在だ

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5月29日、東京競馬場で行なわれた日本ダービーで、三冠馬ディープインパクトの子供たち(産駒[さんく])が皐月賞に続いて1着から3着を独占した。一世を風靡(ふうび)した名馬は現役を引退して、父となってからも活躍を続けている。

時を同じくして昨年の日本の出生率が発表され、2年ぶりにわずかな上昇を記録した。

そこで俄然、注目されるのが「種牡馬[しゅぼば](サイアー)」という存在だ。血を後代につなぐこの神秘的なプロセスにおいて、常に頑張っているのが種牡馬なのだ。

中でも今年3月に生誕30周年を迎えたサンデーサイレンス、つまりディープインパクトの父は13年連続リーディングサイアーという記録を持つ稀代の名種牡馬だった。このサンデーサイレンスの歴史と種つけから日本の男も学べることがあるはずでは…。

* * *

サンデーサイレンスは1986年3月25日、ケンタッキー州で生まれた。実は幼い頃に2度、死にかけている。1度目は病気で、2度目は輸送中の事故で。この事故の際、一緒に輸送されていた他の数頭は助からなかった。1頭だけが生き残ったという事実は、精子の宿命そのものを思わせ、極めて暗示的だ。

強靱(じん)な生命力を見せたサンデーだったが、評判は最低だった。オーナーは何度か売却を試みた。前述の事故もオークションに連れていかれた帰りに起きたものだ。

何しろ見た目は悪いし気性は荒い。おまけに血統が悪かった。父(ヘイロー)は一流の種牡馬だが、そんなのはサラブレッドとしてはまあ当たり前のこと。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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