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レスリングVS野球、五輪蹴落とし合戦「伝統に甘えた古臭い競技だ」

2013年4月3日 09時59分 (2013年5月2日 09時09分 更新)

 吉田の奔走ぶりを冷ややかな目で見ていたのは、08年の北京五輪を最後に競技として除外され、2020年大会で復帰を目指す「野球」だった。

 五輪競技は男女双方によるものが望ましい、というIOCの考えのもと、国際野球連盟は今年、国際ソフトボール連盟と統合し、世界野球ソフトボール連盟を設立。1競技2種目の「野球・ソフトボール」として一致団結し、レスリングなどと1枠を争うことになった。日本代表の活動を推進する全日本野球会議も公式サイトで、五輪競技復活をスローガンに掲げている。

 レスリングと野球──この両者の間で期せずして、招致そっちのけの「大乱闘」が勃発した。

「東京はオールジャパンの態勢で評価委員を迎え入れた、などというのはウソ。強力なライバルとなった両者、すなわちレスリング協会関係者および招致委員会内のレスリングシンパと、同じく野球シンパ軍団が蹴落とし合戦を展開したのです。IOC委員に言いたい放題、お互いに悪口を吹き込む始末で‥‥」

 先の招致委スタッフの耳にまず入ってきたのは、野球サイドの弁。それは次のようだったという。

「もはやレスリングなんて伝統に甘えているだけの古臭い競技。競技人口からして五輪には不適切だ。野球のほうが人気はあるし、収益面でも上。チケットがさばけるよ」

 そもそも競技人口の例を出すならば、レスリングの約100万人に対し、継続して競技が決定している近代五種は3万人足らず。言いがかりに近い気もする。

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