<平昌五輪>検出の禁止薬物、処方が必要 斎藤慧陽性反応

2018年2月13日 21時27分 (2018年2月14日 00時45分 更新)

斎藤慧

 【平昌田原和宏村上正】スポーツ仲裁裁判所(CAS)から暫定的に資格停止とされた平昌五輪スピードスケート・ショートトラック男子日本代表、斎藤慧(神奈川大)の体内からは、禁止物質のアセタゾラミドが検出された。これは市販で購入できるものではなく、医師の処方が必要な医療用の医薬品の成分に含まれる。緑内障やてんかん、肺気腫などの治療に用いられるが、最近は使用量も減っているという。

 アセタゾラミドを含む医薬品は、日本国内では製品名「ダイアモックス」として知られ、販売開始は1950年代と古い。一般的な薬だが、入手するには医師の処方箋が必要。しかし、インターネットでも購入できるのが実情だ。

 アセタゾラミドが禁止物質に指定されるのは、本来とは異なる用途で使用できるためだ。階級制の競技では体重制限がつきものだが、アセタゾラミドを利尿薬として使えば体から水分を抜いて体重を落とすことができる。また、排尿を促すことで他の禁止物質の検出を難しくさせる隠蔽(いんぺい)薬にもなる。治療で必要な場合は使用が可能だが、必ず「治療使用特例(TUE)」という事前手続きを経て承認を得なければならない。

 斎藤は日本オリンピック委員会(JOC)を通じて出したコメントで「私は筋肉増強剤を使用したことがなく、それを隠そうなどとは考えない。利尿剤で体重を落とそうと考えたこともない。この薬を使用するメリットはない」と潔白を主張している。