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歴史学習漫画120万部の売れ行きと「好調なワケ」とは?

2016年10月28日 07時30分
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インターネットの普及とともに本が売れなくなり、出版不況と言われる時代ですが、以前15巻もの小学生向き学習教材が、120万部を超える売れ行きとなっていました。

この教材、なんと漫画、しかも日本の歴史を学ぶというものなのです。

今日は、『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、グローバル時代の今、なぜ日本の歴史を知る必要があるのか、その理由と幼児期にママができることについてお話します。


平川 裕貴専門家ライター。日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子ども英会話教室設立。30年以上に亘り子ども英語教育に携わり、現在3~6歳までの子どもにバイリンガル教育を実施中。英語学習者向けサイト『Cheer up English』でも英語での語りかけ育児に関する記事連載中。近著は『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』等。グローバル教育を行う上で大切な自国の歴史教育

グローバル教育というと、世界に目を向けることが大切だと思いますよね。確かに世界の情勢を知らなければついていけません。

でも実は同時に、グローバル社会においては、自分自身のアイデンティティをしっかり持つことがとても重要なのです。

なぜなら、日本人同士ならば、自分が日本人であることなど意識することはありませんが、外国人と仕事をするようになるとそうはいきません。考え方ややり方が正反対とも言えるほど違ったりして、ツーカーでことが運ぶことはないのです。

外国人は、たとえ雑談であっても意見を言うと、必ずその考えの根拠や理由を聞いてきます。どうしてそう考えるのか、なぜそうするのかという理由が分からなければ納得しません。自分の発想の原点でもある自国の文化や習慣を知らなければ答えられないことも多いのです。

私達の文化や習慣は長い歴史の中から培われてきたものですから、その歴史を知ることは、自分自身のアイデンティティをしっかり持つことにつながるのです。

専門家が分析する「歴史学習漫画」の売れ行きが好調な理由

今の子ども達やその親世代は、テレビやビデオ・DVD、さらにインターネットなど、文字より映像を通じて情報を得ることが当たり前になっています。

文章で書かれていてはイメージしにくい歴史上の出来事でも、一連の流れが絵によってストーリー仕立てになっていると、わかりやすく、馴染みやすく、また理解もしやすいのです。

テレビのアニメなどと違って紙媒体の漫画であれば、自分のペースでストーリーを追うことができますね。理解できるまで同じところを何度でも読み返すこともできます。まさに紙媒体のメリットを生かしたということでしょう。

幼児期にママが教えられること
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幼児期には、まずは興味を持たせることが大切です。 

例えば、「おじいちゃんやおばあちゃんの子ども時代にこんな出来事があったのよ」とか「おじいちゃんのお父さんは戦争に行ったんだって」などと、身近な人の過去の話をしてみましょう。

テレビに出てきた歴史上の人物について「この人は、こんなことをしたのよ」と話してみるのもいいでしょう。過去のことに興味を持たせる第一歩です。

また、親がいつも歴史上の人物や出来事に興味を持って、調べたりしていれば、子どもも興味を持つようになります。

子どもが「この人は何をした人?」とか「この時何があったの?」などと関心を持ち始めたら、一緒に調べてあげましょう。そのための環境作りとして学習教材を置いておくというのもいいですね。

日本の歴史を楽しく覚えられるのであれば、アニメからであろうと漫画からであろうと構いません。大いに活用すればいいでしょう。

小学校へ入学する前に親が子どもが興味をもつような工夫をしておくと、入学後の理解も違ってくるはずです。

【画像】

※ Daniel Jedzura、Monkey Business Images / Shutterstock

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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