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日本人の9割が感染!? キスでうつる「キス病」とは?

2016年11月2日 10時00分 (2016年11月4日 23時34分 更新)
何気なくかわす恋人とのキス。唾液を通じて互いの口内細菌を交換するこの行為ですが、実は感染症を引き起こすリスクを伴っていた!? そこで今回は、医師と歯科医師のライセンスを持つ秋山志穂先生に、キスによって感染する「キス病(伝染性単核球症)」についてくわしく教えてもらいました。

■「キス病」ってどんな病気?
キスでうつることに名前が由来する「キス病(伝染性単核球症)」は、発熱や倦怠感、リンパ節の腫脹(しゅちょう)、咽頭痛が主な症状の病気です。咽頭炎、扁桃炎は約半数の人に見られます。腫れた扁桃には、「白苔(はくたい)」と呼ばれる白い膿栓が発生します。また、口内に「出血斑」という血の小さな塊ができることも。10~20%の確率で肝臓が大きくなってしまうほか、半数の人は脾臓が大きくなり、胃の不快感を訴えることがあります。

キス病は、通常2~4週間で症状が軽快しますが、3カ月程度症状が長引くこともあります。

■日本人の感染確率は90%以上!?

日本人の場合、約90%が3歳までのうちに感染していると言われています。基本的には、「悪さをしないまま、菌を保有している」と考えてください。と言うのも、キス病に幼いころ感染すると、抗体ができるため発症しないケースが多いのです。(幼少期に感染せず)思春期から青年期にかけて感染してしまうと、抗体ができないうちに発症してしまう可能性が高まります。この場合、2人に1人が発症すると言われています。

■「キス病」にかかってしまったときの対処法
キス病を発症した場合、治療は発熱に対して解熱剤を飲むなど、出てきた症状を楽にしてあげる対症療法しかありません。キス病自体を治す方法が、現状ないのです。したがって、キス病にかかってしまったら、症状にあった薬を服用し、家で安静に過ごしてください。また、アルコールを飲んで肝臓に負担をかける行為は、避けたほうがいいですよ。

発症を防ぐためには、免疫力を高めるほかありません。睡眠や食事を十分にとり、規則正
しい生活を送ることで発症を未然に防いでいきましょう。

取材協力・監修/秋山志穂

女医+(じょいぷらす)所属。横浜市内の病院に勤務。歯科医師及び医師のライセンスを持つ。口腔内細菌と腸内フローラ、口腔内細菌と肺炎、口腔内細菌と糖尿病の関係について周知するため、日々尽力している。

(取材・文:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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