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【銭湯のススメ】2歳児がお風呂で体験できる社会勉強 #28 

2017年6月2日 21時30分 (2017年6月4日 11時10分 更新)

出典:https://itmama.jp/ photo by author

ここ最近、2歳8カ月になる息子・グラ太を、銭湯に連れて行くのが好きだ。保育園帰りにふたりでひとっ風呂浴び、家に帰るという遊びにハマっている。

今日は銭湯での社会勉強についてお伝えします。

2歳4ヵ月、初めての銭湯体験

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今から4ヵ月前の2歳4ヵ月ぐらいのとき、初めて銭湯にグラ太を連れていったときのこと。もちろん、そんな小さい子にとって銭湯のお風呂の温度は熱すぎるので、当然入れない。

しかも、「パパぁ」と呼ばれ、「ん!?」と振り返ると、湯船でシッコを始めたこともあった。そんなときは全力でグラ太の体を隠し、何とかごまかしていた。

それでも後日、銭湯の前を通り過ぎると、「パパぁ、おっちいおふろ、いくぅ!」とねだるようになったのだ。

しかしえらいもんで今では43度ぐらいのお湯なら「あちゅいねー」と笑いながら自分で浸かってくるし、ここ数ヶ月のトイレトレーニングの甲斐もあり、お風呂に入る前に自分で用を足せるようにもなった。

銭湯で学べる社会勉強

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そして銭湯に通わせだすと、なるほど、チビにとってここは格好の社会勉強になるんだとわかったのだ。風呂にはかけ湯をしてから入る、タオルを浴槽に入れない、走らない、騒がない。つまり行く先々にはいろんなルールがあるということを、彼は自然に学んでいるのだ。

また、ロビーのドアに手を挟んで大泣きすれば、大相撲を見てくつろいでいたおばさま達がワー寄って来て、「ぼく、どうしたの?」と世話を焼いてくれる。

そしてスーパー銭湯ならいざ知らず、僕がグラ太と行っている風呂は、いわゆる下町の銭湯。だから、背中にお絵かきがあるおじさんもたくさんいる。

グラ太はそういった人を不思議そうに見ているが、僕は、これは凄くいいことだと思っている。物心もつく前の幼いころから接していれば、そういった人たちも“フツーにいる”ことと認識するはずだ。

そこには“上”も“下”もなく、ただ“パパやぼくとは違うだけ”と。

しかしこれが幼いころから銭湯などで目にしていず小学生になって突然見れば“異形”としか映らないだろう。社会や道徳でしか知らなければ、そこに社会的に“上”や“下”などといった位置づけをするだろう。

確かに彼らは反社会的勢力とひとくくりにできるが、目の前で背中の鯉をゴシゴシ洗っているおじさんは、“ただの人”なのだ。

……そんなふうに、それこそ髪や肌の色で人を差別しない人間になってほしい、という願いをこめてパパは風呂に連れて来てるのだよ、という思いは、いつ彼に届くのか。

自分が親にしてもらったことを子どもに

とまあ、もっともそうなご託を並べたが、とにかく子どもと銭湯に行くのが、僕の夢だった。

もともと自分が小さいころから銭湯に慣れ親しんでいた、という下地があったからかもしれない。というか、僕の亡くなったオヤジは無類の銭湯好きだった。

ときは昭和50年代、東京のディープ・イースト、葛飾。僕は物心がつく前から「今日はあっちの風呂だ、明日はこっちの風呂だ」と、親父のブックマークされた銭湯に、日替わりで連れて行かれていた。

それが代替わりし、今や自分が息子を、これまたブックマークした銭湯に日替わりで連れて行っている。

風呂上がりの夜空のなか、子どもを乗せたチャリで家路を急いでいると「子育てというのは、自分が親にしてもらったことを今度は子どもにしてあげる、その歴史の連鎖でしかないのかあ」なんて、ふと思うのである。

おしまい。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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