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スポーツや芸術に影響!? 赤ちゃんが「空間認識力」を伸ばす6つの方法

2017年8月13日 21時45分 (2017年8月21日 20時55分 更新)

出典:https://www.shutterstock.com

“空間認識力”とは、目の前に見えるものを頭の中でひっくり返し、様々な角度からとらえられる力です。

地図を見てぱっと行き先を把握できたり、図形問題が得意だったり、まるで上空から眺めているかのように的確にサッカーボールをパスできる人は、空間認識力が優れていると言えるのかもしれませんね。

お子さんが今後成長し、学校で身につけていく数学や科学、そしてスポーツや芸術面でも大切になる“空間認識力”とは、働きかけによって劇的に伸びることが分かっています。(※1)

今回は、大学講師から幼児教室主宰まで17年間に渡り、幅広い教育に携わってきた筆者が、空間認識力を伸ばすために、普段の生活の中で赤ちゃん時代からできる工夫をご紹介します。

「空間認識力が高い」人ほど将来の業績が突出してる!?

空間認識力について、昨年、興味深い研究が発表されています。(※2)

米国のバンダービルト大学の研究チームが、“学業が飛びぬけてできる子ども”を45年間追跡調査したところ、その中でも空間認識力が高い人物ほど、後に突出した業績を残したというのです。

そのため、空間認識力とは、創造性や革新力を握る重要な鍵なのではないかとされています。

数学や科学、そしてスポーツやアートに優れ、創造力や革新力を発揮するための要となる空間認識力。

一体、どのように培うことができるのでしょうか?

赤ちゃんから始めよう!普段の生活で「空間認識力を伸ばす」6つの工夫

出典:https://www.shutterstock.com

(1)様々な形や材質のモノに触れる

様々なモノを振ったり、叩いたり、口に入れたりと実際に“いじりまわす”ことに時間をかけた赤ちゃんほど、空間認識力が高まることが分かっています。(※3)

触って欲しくないモノはしまい、赤ちゃんが思う存分身の回りを探索できる機会を作ってあげると良いですね。

口に入れてもよい様々な形や触感のモノをバスケットに入れ、部屋のあちらこちらにおき、時々中身を変えてみるのもいいですよ。

また写真や図でモノを眺めるだけなく、できる範囲で、実際に触れる体験をさせてあげたいですね。

(2)組み立てられる玩具を与える

積み木やブロックなど、組み立てることのできる玩具を与えます。

「どうしたら高く積み重ねられるかな?」と試しながら遊ぶことで、立体的にモノをとらえる力が培われます。

(3)形や位置関係を具体的に示す単語を心がける

「アレ、ソコにおいて!」よりも、「この四角い箱を、本箱の上から三段目の真ん中においてね!」と話しかけるようにします。

空間認識を示す具体的な単語をより用いる家庭の方が、子どもの空間認識力が高まることが分かっています。(※4)

(4)空間認識クイズで遊ぶ

買い物先で「買ったものが全部袋に入るかな?」。台所で「このキュウリを斜めに切ったらどんな形になるだろう?」。

寝室で「この布団カバーはどちら向きにしたらフィットするかな?」など、一緒に考えてみましょう。

(5)地図を見て探検

地図を見ながら、普段の散歩道や帰り道をたどってみます。

どんな違う道筋を通って目的地にたどりつけるかを試しみるのもいいです。

(6)カメラを使わせる

様々な角度から写真を撮ることで、モノの全体像をとらえられるようになります。

いかがでしたか?

日常生活でも、親子で楽しみながら“空間認識力”を鍛えていきたいですね!

【参考・画像】
(※1)Tzuriel D and Egozi G. 2010. ’Gender Differences in Spatial Ability of Young Children: The Effects of Training and Processing Strategies.’ Child Development. 81 (5): 141.
(※2) Clynes, T. ‘How to raise a genius: lessons from a 45-years study of super-smart children.(天才児をどう育てたらよいか:45年間の超賢い子供の研究からのレッスン)’ Nature, 2016,
(※3)Schwarzer G, Freitag C, and Schum N. 2013. ‘How Crawling and Manual Object Exploration are Related to the Mental Rotation Abilities of 9-Month-Old Infants.(はいはいとモノの探索とメンタルに回転させる能力との関係) ‘Front Psychol. 4:97
(※4)Pruden SM1, Levine SC, Huttenlocher J.‘Children’s spatial thinking: does talk about the spatial world matter?(子供の空間思考:空間世界について話すことは大切?)’Developmental Science (14): 1417-1430.
※  Oksana Kuzmina / Shutterstock

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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