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婦人科医に聞く!生理不順やPMSに?女性ホルモンが乱れると起こること

2017年10月13日 10時00分 (2017年10月20日 09時43分 更新)


女性ホルモンのバランスが乱れると、生理不順に!


排卵や閉経など、女性の体に大きな影響を与える「女性ホルモン」。心身のみならず、肌の調子にも影響があるので、一生かけてうまく付き合っていきたいものですよね。ホルモンのバランスが崩れると、さまざまな不調が生じると聞きますが、具体的にはどのような悪影響が出てしまうのでしょうか?

「女性ホルモンは、すべての女性が保有しているホルモンです。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類がありますが、いずれも脳によってコントロールされているため、ストレスや急な体重の増減、病気の発症などによって、脳が『生命の危機』を感じるとバランスが崩れてしまいます。

バランスが崩れたとき、体に生じる変化は生理不順。生理の周期が乱れ、生理が来なくなる人もいますが、逆に出血が止まらなくなる人もいます。生理不順で来院された場合、10~30代で、閉経タイミングがまだ先の方であれば、診察時にホルモン量を確認し、ホルモン補充療法で量を増やすこともあります。

ただ、女性ホルモン、とくに卵胞ホルモンの量は年齢によって大きく変わるもの。20~30代で体が成熟し、妊娠・出産に適した年齢になったときにピークを迎えますが、加齢によって卵巣機能が低下し、50歳前後の更年期にさしかかると自然に減っていきます。単純に『バランスが乱れたら、誰もが補充しないといけない』わけではないんです」(福山先生)

やみくもに女性ホルモンを増やせばいいわけではない!


女性にとって、生理前2週間の黄体期は、不快な症状が多くて辛い時期です。症状を軽くするために「女性ホルモンを増やそう」とか「卵胞ホルモンを増やそう」と考えてしまいますが、多ければ多いほどよい…というわけではないのでしょうか?

「卵胞ホルモンも黄体ホルモンも、いずれも妊娠に必要なホルモンです。どちらかを多く分泌すればいいわけではありませんし、もちろん両方含めた女性ホルモンの量を増やせば体にいいわけでもありません。

黄体期はイライラしたり、落ち込んだり、お腹が張ったりと『月経前症候群(PMS)』の症状が強く出やすいものです。患者さんのなかには『PMSってホルモンバランスの乱れが原因ですよね』と言う方もいるのですが、PMSになるということは、きちんと黄体ホルモンが出ている証。つまり、女性ホルモンのバランスが取れているからこそ、PMSになることが多いんですよ。ではなぜPMSの症状が出るかというと、環境因子に左右されると言われています。ストレス過多な生活や不規則な生活など、外的要因も影響しているのです」(福山先生)

また、福山先生によると「生理痛がひどくてホルモンバランスの乱れを疑う方も多いのですが、ホルモンが原因で痛みが生じることは基本的にはない」そう! 子宮筋腫や子宮内膜症など、病気の可能性もあるので、一概にホルモンバランスのせいにせず、診察してもらったほうがよさそうですね。

■監修
福山 千代子 先生
アヴェニューウィメンズクリニック
院長/産婦人科医

  • ドクタープロフィール

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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