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他人事ではない「うつ」…爪が割れやすくなったら要注意!?

2017年12月18日 15時46分 (2017年12月18日 16時10分 更新)

 うつ症状=心が原因。世間の思い込みをくつがえすのが『マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ』。

 著者で精神科医の奥平智之氏は、個々の体質や病気の状態に合わせて「食事」を中心とした治療を行い、薬を減らす手助けをしています。かく言う私も、うつ症状とはいかないまでも不眠に苦しんだ過去があり。

 SNSまっ盛りの昨今、不眠に悩む人も少なくないでしょう。本書は様々な症例をマンガで紹介し、解消方法や食事メニューなどもイラスト付きでわかりやすく教えてくれます。深刻な状態も、案外身近な食べ物で回復に向かっていくのです。

 最近は「冬季うつ」といった、季節に関連したうつ症状も増えており、いつ誰がかかっても不思議ではありません。予防の意味でも、ある程度の知識は知っておいて損はないはず。

「ココロの病気の7割は食べ物が影響している」と本書はズバリ。「毎日規則正しく食べているし、健康診断の結果も問題ないけれど何か?」という自信満々な方(私含む)こそ、本書に注目してほしいのです。

◆爪が割れやすい人はコレが足りない!

 イライラする、怠い、疲れやすい等々、日常生活を脅かす微妙な不調、それって鉄欠乏症のせいかもしれません。本書によると、鉄が不足すると「エネルギーが作れなくなる」「精神症状が出やすくなる」「胃腸障害や飲みこみにくさが出る」といった不調が出てくるそう。

「鉄欠乏のセルフチェックは爪」と本書。「爪のアーチがなく平坦で薄い」「色が白っぽくて光沢がない」「やわらかくて割れやすい」「指先が冷たい」これらがあてはまる人も要注意です。

Amazonサンプルページより

◆豚肉、タマゴでパワーチャージ!

 本書によると、鉄以外でココロに働きかけるのはビタミンB群。鉄とビタミンB群を含む食べ物ナンバーワンは、豚肉だそうです。ダイエットと対極にあるイメージの豚肉ですが、「たんぱく質をはじめ、ビタミンB群、鉄、亜鉛がバランス良く配合されたスーパーフード」なんですね。「しかも糖質が低いので、血糖調節障害にも最適」という優秀さです。

 中でもオススメされている部位が、ヒレ、レバー、もも。オフィスでの昼食はインスタ映えメインで選ぶ! なんて身体のためにはNG。トンカツや豚しゃぶなど、ガッツリ食べたほうが心もお肌も輝くこと間違いなし。

 肉は豚だけにとどまらず、牛に羊に鶏、さらにタマゴもココロの栄養にもってこいだそうです。食事にゆでタマゴを一品追加するだけで症状が軽くなるなら、試してみる価値はあると思いませんか。

 ちなみに不足している栄養素を特定するには、栄養療法の血液検査という方法があるようです。気になる方は、専門医に調べてもらうのもいいでしょう。

◆コンビニ食材もうまく活用

 この本を読むと、ココロの不調は人によりけりで症状も様々ですが、原因のベースは食生活にもあるように思えてきます。

 実際、私もそうですが、少しでも調子が悪いと薬を頼ったり病院の扉を叩いてしまうんですよね。だって、その方が簡単なんですもん。毎日の食事など、習慣化していますし、きちんとした知識もないから結局改善できません。流行りだからとスーパーフードを取り入れて、飽きてやめたりの繰り返し。肉や卵や魚といった、私たちのカラダを構成してくれた昔なじみの食材って、意外に無視しがちなのです。

 多忙で調理が面倒というあなた(と私)にも、缶詰やマルチパックなど、意外と便利な商品がコンビニにも陳列されています。長い目で見れば、食事に手をかけるほうが、病院代や薬代よりも安上がりです。

 本書には、パーソナリティ障害、パニック障害、幻覚妄想状態、産後うつ、子供の発達障害、気分変調症の症例と対策が掲載されています。栄養解析と食事療法の他、漢方薬の紹介もありますので、気になった方は参考までに、本書を一読してみてはいかがでしょうか。

<TEXT/森美樹

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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