0

映画『ピーター・ラビット』に批判殺到。食物アレルギーをジョークに

2018年2月14日 08時43分

ドーナル・グリーソン

 日本で5月に公開予定の映画『ピーター・ラビット』の製作者らが、アレルギー患者の気分を害したとして謝罪する事態になった。

 同作でドーナル・グリーソン演じるトム・マグレガーは、うさぎのピーターの宿敵である人間の男性。彼はブラックベリーのアレルギーを持っている。今回問題となったのは、ピーター・ラビットたちがトムにブラックベリーを投げつけ、それが彼の口に入ってしまうシーン。アレルギー反応の症状を緩和させるエピペン(※)を使って自己注射するも、トムはそのまま倒れてしまう。

※エピペンとは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤-アドレナリン自己注射薬のこと。(医薬品企業「マイラン」の公式サイトより)

 同作を製作したソニー・ピクチャーズは共同声明でこう説明している。

「たとえ漫画のようなドタバタ劇だったとしても、ブラックベリーのアレルギーを持つキャラクターについて考慮すべきでした」

「この問題について、十分な配慮が足りなかったことを心より謝罪申し上げます」

 事の発端は、食物アレルギーを持つ子供のための基金「Kids With Food Allergies Foundation」が、「食物アレルギーに関するジョークは我々のコミュニティにとって有害だ」とする声明をフェイスブック上に投稿したことだ。

 同基金が投稿した声明文にはこう記されている。

「(切迫した死をも感じる感覚だとされる)アレルギー反応の際に人々が感じる恐怖や心配といったものは深刻なことなのです」

「そういった状況を軽く扱うことは我々のメンバーを傷つけるものです。アレルギー反応が危険ではないと世間に伝え、アレルギーを持つ人を危険にさらすことになるかもしれないからです」

 これに続き「#boycottpeterrabbit」というハッシュタッグがツイッター上で拡散された運動が起き、その直後、製作側から謝罪文が発表されている。

 今回、ソニー・ピクチャーズに謝罪させるという請願には、9000を超える署名がすぐに集まったそうだ。

 ジェームズ・コーデンが声優を務めた、いたずら好きなうさぎのピーターが登場する映画『ピーターラビット』の原作は、イギリス人児童文学者のベアトリクス・ポッターによる絵本。1900年代初めに出版されて以降、約35の言語に翻訳され、累計発行部数2億5000万部の大ベストセラーシリーズである。

<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!