出典: It Mama(イットママ)
足をよくつかっている子とそうでない子で足の形がことなっている(※1)ことをご存じですか?
外遊びが少なく、足を使っていない子は、土踏まずの形成が遅くなっていたりします。足ゆびをしっかり使うことは、身のこなしや運動感覚の成長にも繋がっていきます。
そこで注目されているのが「歩育」。多くの保育園や幼稚園で取り入れられている「ぞうり」歩育(※2)についてご紹介します。
ぞうりといっても、ビーチサンダルなど鼻緒があれば良いというわけではないのです。
設計の良いぞうりとは、鼻緒の位置・材質・ぞうり底の保持性・やわらかすぎず、かたすぎない・ぞうりの形状など、発達発育の生理と運動性の両面から整合されて作られている必要があります。
これらの条件を満たしているのが著者のオススメする「ミサトっ子ぞうり」です。
ミサトっ子ぞうりは以下のように説明があります。
「三郷町」の日本伝統草履を国立兵庫教育大学名誉教授「原田碩三」先生が子どもたちの発育・発育理論・運動面など様々な面で考慮し、設計し直した子どもの発育に最適な草履
(ケンコーミサトっ子ホームページより)
また、全国495園・32校の幼稚園や保育園で導入(※2)されており、著者の子どもたちが通う保育園でも、園庭で遊ぶ時は、「ミサトっ子ぞうり」を導入しています。
▼ぞうりのはき始めの注意点と理想のサイズは?ぞうりのはき始めは、少しきつく感じ、はじめは長時間はくと足が痛くなる場合があります。1日目は1時間ぐらい、2日目は2~3時間と徐々に履いていくようにすると良いですよ。
著者は、初めハンカチなどで鼻緒の部分をぐるぐると巻いて縛ってそのまま2日ほど置いておきます。そうするとはじめから鼻緒が馴染みやすいですよ。
ぞうりは、はき始めて、だいたい3日目ぐらいから、鼻緒がその人の足に馴染んできます。
出典: It Mama(イットママ)▼いつからぞうりをはき始めると良いの?
子どもの足は、最初は手のように足の指のところが開いていますが、2歳後半頃から足指の力がつき、収束し、ついでにバランスが良い逆三角形の足になってきます。
そして、内・後の横のアーチが完成します。しかし、自然にこのような足に変化するのではないのです。足の指を使用することによってバランスの良い足の形になっていくと言われています。(※1)
そのため、ぞうりをはき始めるおすすめの時期は、あしの指の力がつき始める2歳後半ごろ。
著者の子どもは、上の子が4歳になりますが、3歳頃からぞうりをはき始めました。始めはうまく歩けず、イライラして怒ってしまうこともありました。しかし、1週間もすると慣れてきて、今では外で遊ぶときは、ぞうりを好んで履いています。
出典: It Mama(イットママ)
写真は、著者の4歳の子どもの足の裏です。沢山の外遊びとぞうりのおかげでしっかりとした土踏まずが形成されてきています。
そして、汚れたぞうりは、タワシ洗いができるので、子ども自身にぞうりをお風呂場でゴシゴシと洗ってもらっています。自分で手入れもしているので、さらにぞうりに愛着が湧いています。
子どもの足の成長発育だけでなく、自分のものを大切にすることもぞうりを通して体感でき、子どもの成長を感じています。
著者の家では、ぞうりを私と子どもたち(4・2歳)も一緒に履いています。
2歳の子は、まだ足指に力が弱いので、家で練習する感じで短時間履いて慣らしています。子どもたちはお揃いが大好きなので、ぞうりを履いていると、ご機嫌になりますよ。
出典: It Mama(イットママ)
皆さんもまずはお子さんの足の裏を見てみてください。
しっかり足指が使えていますでしょうか?
足の指がしっかり使えることは、これからの成長発達にとても大切になっていくと筆者はお思います。
子どもの心と体を育てる「ぞうり歩育」!
気になった方は、ぜひ試してみてください。
【参考・画像】
※1 足と靴の話67―健康生活にきっと役に立つ
※2 ケンコーミサトっ子
※ 画像 著者提供