先月29日、英ロンドンの高級レストランで食事をしていた女性客の頭の上に天井から8センチほどのネズミが降ってきた。ネズミはそのまま料理が盛られた皿、ナイフやフォークの上に転がり落ち動かなくなったが、レストランは女性客らの悲鳴で騒然となった。


ロンドン中心部にある「スミス オブ スミスフィールド(Smiths of Smithfield)」は、シティ・オブ・ロンドンすぐ北のファリンドン駅に近い、ロンドン唯一の食肉市場「スミスフィールド・マーケット」から良質の肉を仕入れて調理することで知られる高級レストランだ。“SOS”の略称で親しまれ、ラウンジやカクテルバーも備えた人気の店だが、先月29日夜、同僚ら24人と一緒に食事を楽しんでいた女性客がとんだハプニングに見舞われた。

なんと天井から8センチ弱のネズミが降ってきて女性客の頭を直撃。その後テーブルの上に転げ落ちた。パニックに陥った女性団体客らはレストランスタッフに猛抗議。落ちたショックで動かなくなったネズミは駆けつけたスタッフにより処理されているが、現場は騒然となり客たちの食欲はすっかり失われてしまったようだ。


たまたまその場に居合わせたというロンドン西部ハーロウ出身のポール・スタッブスさん(56)は「それはもうショックでしたよ。ネズミは赤ちゃんだったようですが、それでも8センチくらいありましたからね。通気孔に巣があってそこから落ちてきたようです。もうあのレストランには二度と行きません」と語っている。

同レストランは女性と一緒に食事をしていた24人のグループの食事代から450ポンド(約5万9千円)を割引き謝罪したということだが、今回の事件によって店の集客に影響が出るのは避けられないであろう。レストランのスポークスマンはこの件に関し「我々のレストランは衛生面や食品の衛生管理には自信をもっております
今回の件に関しては現在調査中ですが、今後こういうことがないように更に徹底した指導をしていきたいと思います」とコメントしている。

ちなみに今回騒動になったネズミについて、ネズミ駆除の専門家は「まだ生まれたばかりの赤ちゃんだと思われます」と述べている。

SOSはパブレストラン階、ダイニングルーム階、トップフロアとして3つの階を食事に提供しており、上層階ほど提供される食材も値段も上がっていく。騒動はそのダイニングルーム階で起きたが、もしも「特別な記念日」としてセントポール大聖堂を眺めるトップフロアを予約した客がこの被害にあっていたら、もっと深刻な事態になっていた可能性も高い。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)