薄毛のためのマッサージについて解説します。
薄毛対策では頭皮のケアも大切と言われており、マッサージをすることで頭皮を柔らかくすることができます。頭皮が柔らかくなると血行が良くなり、毛根に栄養が届いて健康な髪の成長を促します。
この記事では頭皮や髪へのマッサージ効果や薄毛の人におすすめのマッサージ方法を解説し、薄毛ケアになるツボ押しについても説明します。
マッサージをするときに注意しなくてはいけないこと、育毛剤とマッサージを組み合わせて使う時のやり方などもまとめたので、薄毛対策として頭皮マッサージを始める際に参考にしてください。
薄毛対策としてマッサージが本当に有効なのか、疑問に思う人もいるかと思います。
薄毛にマッサージが効くという証明はされていないのですが、一定の薄毛ケア効果があると考えられています。
マッサージが頭皮や髪に与える効果について解説します。
マッサージを行うと頭皮が柔らかくなり、血行が良くなって毛根に栄養がしっかり届けられます。毛根に栄養がゆきわたることは健康な髪の成長につながり、抜け毛が減り髪にもハリやコシが出ます。
編集部
マッサージにより血行がよくなると健康な髪が育ちやすくなるだけでなく、ハリのある髪が立ち上がってスタイリングしやすくなり、薄毛をカバーできるスタイルを目指せます。
またマッサージにより心身がリラックスし、ストレスを緩和する効果を期待できます。ストレスを減らすことは薄毛ケアにもなります。
マッサージによりストレスが軽減されれば、頭皮の血行が良くなり、食欲も出て毛根に十分な栄養が届けられるようになります。また、就寝前のマッサージでリラックスすることにより質の良い睡眠が取れれば、髪の成長をサポートするホルモンの分泌を助けます。
大きなストレスは自律神経の乱れを招き、頭皮の血行不良の原因となる場合があります。自律神経が乱れると内臓の働きが弱まったり、睡眠不足になったりすることがあり、健康な髪の成長に悪い影響を与えます。
薄毛におすすめのマッサージ方法を説明します。
薄毛のためのマッサージのポイントは、指の腹や手のひらなどを使い、気持ちよく感じる程度に頭皮を軽く押していくことです。
頭皮を土台から動かすようにマッサージしていきましょう。
頭皮に指の腹を当て、密着させるようにします。じわっと頭皮の温かみを感じられたら、頭皮を押すイメージで揉みほぐします。
首筋から頭頂部にかけて、広げた指の腹や手のひらを使って円を描くようにして頭皮を揉みます。
編集部
頭頂部には筋肉がなく、自力で頭皮を動かせません。頭頂部の血行を促すように、頭皮そのものを動かして念入りにマッサージしてください。
耳の上から頭頂部にかけて、頭皮を持ち上げるようにマッサージします。
頭皮を弾くように指先で刺激したり、頭皮をつかむように指先に力を入れて、弾みをつけで指を離したりしても良いでしょう。
また、両側のこめかみに親指の付け根を当て、目を吊り上げるようにして押し上げ、そのままこめかみのあたりを回してみてください。
襟足・首の付け根は頭の後ろで手を組み、両方の親指で押してほぐします。後頭部を指で包みこみ、親指を少しずつずらしながら押していきます。
こめかみから後頭部にかけては、こぶしの側面でトントンと叩くように刺激してみても良いでしょう。
頭部にはいくつかツボがあり、東洋医学ではツボを押すことで自律神経の乱れを整えることができると言われています。自律神経を整えることは頭皮環境にとってプラスです。
頭皮マッサージをする際に、ツボを意識して刺激してみてください。
頭部のツボで代表的なものはこちらです。
頭皮マッサージをする際に、ツボを意識して親指で指圧をしてみてください。
ツボを親指の第一関節や指の腹で真下にぐっと押し、3秒から5秒ほどじっと押さえ、ゆっくり指を離します。
頭頂部の百会(ひゃくえ)は全身のさまざまな経路が集中するポイントとなるツボです。
マッサージの際は百会と、その両側にある通天を意識して指の腹を頭頂部に当て、気持ちよいと思えるくらいの力で押してみましょう。
首の後ろの付け根にある天柱と風池は、後頭部の頭皮環境に働きかけるツボです。ゆっくり息を吐きながら髪の生え際にあるツボを指圧してください。
薄毛ケアマッサージを行うのに適したタイミングやマッサージにかける時間、1日の回数を説明します。
薄毛ケアのための頭皮マッサージは、朝のスタイリングをする時、就寝時など1日のどのタイミングで行っても基本的にOKですが、可能であれば血流が良くなる入浴後がおすすめです。頭皮や髪が清潔で、衛生的にマッサージなどの薄毛ケアを行えます。
頭皮マッサージの所要時間は1回1~3分を目安にします。1分くらいであれば、それほど負担に思わずにマッサージを行えるでしょう。
マッサージのメニューは、頭全体のマッサージを実際に行い、気持ちよかったマッサージをいくつかピックアップして組んでみてください。日ごとにマッサージメニューを変えてもOkです。
マッサージの回数は1日1回または2回で十分です。1日に1回マッサージをするなら入浴後、1日2回行うのであれば入浴後と朝の身支度の時間のマッサージがおすすめです。
マッサージをするのを忘れがちな人は、洗髪の際にマッサージをしても良いでしょう。
入浴時、シャンプー前の乾いた頭皮の状態で、マッサージを1~3分ほど行います。
シャンプー剤を長時間つけたままにしておくことは頭皮にとって良くないので、洗髪中ではなく洗髪前のタイミングでマッサージするのがおすすめです。
髪をつい濡らしてしまったという日はシャンプー剤がついた状態でもマッサージを行えますが、長時間にならないよう手早く済ませます。
入浴時の習慣になってしまえば、負担に思うことなく毎日マッサージを続けられます。
マッサージは薄毛対策の1つですが、やりすぎは禁物です。また、まちがったやり方で行うと頭皮環境を損なう場合があります。
薄毛のためにマッサージをする際、NGとなるポイントには以下のようなものがあります。
頭皮マッサージを1日に何度も行うことで頭皮にとって必要な皮脂まで落としてしまったり、長時間マッサージを続けることで頭皮を傷つけたりする場合があります。
頭皮の皮脂が減りすぎると、地肌が乾燥して赤みやかゆみが生じやすくなり、抜け毛の増加につながります。乾燥による頭皮環境の悪化は、毛髪の健康な成長を妨げることもあります。
また頭皮マッサージを指の腹ではなく爪を立てて行ったり、力をこめて行ったり、強くさすったりすると、頭皮に傷ができてしまうことがあります。 地肌に炎症が生じ、雑菌が繁殖して匂いやかゆみに悩まされる場合があります。
編集部
頭皮マッサージ用のブラシやツボ押しグッズを使うとマッサージやツボへの刺激を気持ちよく行えますが、強く押し付けたり叩いたりするなど乱暴な使い方をすると、デリケートな頭皮を傷つけてしまうことがあります。
育毛剤は抜け毛予防や育毛・発毛促進効果を期待できる医薬部外品で、家で手軽に薄毛ケアができるアイテムです。
育毛剤の多くは、頭皮に液剤を塗布したあとにマッサージをすることが推奨されています。
一般的にはシャンプー後、頭皮を乾かしてから育毛剤をつけます。
そのあと、1~3分ほどかけて頭皮マッサージを行います。揉みほぐすことで頭皮が柔らかくなり、育毛剤の成分が頭皮の角層に浸透しやすくなります。
育毛剤ごとにマッサージのやり方は異なりますが、説明書に図解付きで細かく解説しているものもあり、マッサージのコツや手順をしっかりマスターできます。
育毛剤の特徴に応じて、より効果的なマッサージ方法やツボ押しの方法が紹介されています。
育毛剤とマッサージを合わせ技で使うことで薄毛対策の効果をより高めることが期待できます。
マッサージは、自宅で手軽に行える薄毛ケアの1つです。1回1~3分程度マッサージを行うだけで薄毛のお手入れが行え、あまり負担を感じずに薄毛ケアを始めることができます。
マッサージにより血行促進効果やストレスを緩和する効果などが期待でき、髪が健康に育つ頭皮環境を整えられます。 育毛剤の使用後にマッサージを行えば、頭皮に育毛成分を届けやすくなるなどの効果も望めます。
入浴後などのタイミングで気軽に行える頭皮マッサージを、ぜひ毎日の習慣にしてください。