前歯の部分矯正はこんな人におすすめ!種類や費用とメリットも紹介

歯科矯正

「笑ったときに前歯の歯並びが気になる」「すきっ歯をなんとかしたい」「気になる一部の前歯だけピンポイントで矯正したい」こんなお悩みをお持ちでしょうか?

お口の状態によっては、部分矯正ができるかもしれません。部分矯正は一般的な全体矯正に比べ、「安い」、「矯正期間が短い」といった特徴があります。

そんな部分矯正の種類や、メリット・デメリット、治療可能な例と治療できない例、費用・治療期間、矯正中に感じる痛みの種類とその対策、おすすめのマウスピース矯正などについて徹底解説していきます。

歯列矯正は大きく分けて2つ!部分矯正と全体矯正  

歯列矯正には大きく分けて「全体矯正」と「部分矯正」の2つがあります。それぞれくわしく解説していきます。

全体矯正

全体的に歯を動かす歯列矯正方法で、「全額矯正」ともいいます。前歯・奥歯ともすべての歯に装置をつけて歯を動かすため、前歯の見た目の改善だけではなく、奥歯の噛み合わせの改善も同時に行うことができます。

奥歯にも装置をつけるため、歯を動かす力をかけたときの固定源が得られやすく、歯並びの調整が部分矯正よりしやすいのが特徴です。

部分矯正(MTM)

部分矯正は、その名の通り一部分の歯だけを動かす歯列矯正方法です。「MTM(Minor Tooth Movment)」、「プチ矯正」、「小矯正」ともよばれます。 一般的に、歯並びが気になる上下の前歯を中心にして治療することが多いので、「前歯矯正」ともいいます。

全体矯正よりも治療範囲は限定的で、歯を動かす距離が短いので、治療期間が短く費用が安いと言うメリットがあります。

主に、見た目の改善を目的として治療します。奥歯の噛み合わせの治療はできないので、すべての方が治療できるわけではありません。「噛み合わせには問題がないけれど、前歯の見た目が気になるから治したい!」という方に向いている治療方法です。

ちなみに部分矯正とは「前歯など一部の歯だけを動かす矯正」という意味です、部分矯正の方法には「マルチブラケット法(ワイヤー表側矯正)」、「リンガル矯正(ワイヤー裏側矯正・舌側矯正)」、「マウスピース矯正」、「セラミック矯正(審美治療)」などがあります。

対応できる歯並びや費用などはそれぞれで違いますが、各矯正方法の特徴については後ほど詳しくご紹介します。

前歯だけ部分矯正したい!こんな人におすすめ 

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こんな人には、全体矯正よりも部分矯正をおすすめします!

気になる前歯だけ歯並びを矯正したい人

「人に見られる前歯だけを治したい」、「前歯の1本だけが気になるけれど、なるべく安く矯正をしたい」、「前歯のすきっ歯だけが気になる」、「前歯が少しだけ重なっているところを矯正したい!」、「オンラインミーティングで自分の顔がアップになると、歯並びが残念なのがどうしても気になる…」、といった考えをお持ちの方に、部分矯正をおすすめします。

奥歯の噛み合わせには問題がないけれど、「とにかく前歯の見た目だけ整えたい!」という方は多いもの。少しの歯の乱れでも、きれいに整えるとお顔の印象がガラッと変わりますよ。

部分矯正で費用を抑えたい人

「歯並びは治したいけれど、費用面での負担は心配…」、「なるべく安く歯列矯正をしたい!」、こんな方にも部分矯正はおすすめです。

全体矯正と比べて部分矯正は歯を動かす範囲が狭く、ワイヤー矯正の場合は矯正装置がつく範囲も狭く器具代もその分少なくなるので、費用が抑えられます。

リーズナブルに歯並びを治したい方に、おすすめの矯正方法です。

短期間で前歯を矯正したい人

「歯の矯正ってどのくらい期間がかかるの?」「歯列矯正にかける期間は短くしたい…」となどの悩みがある方にも、部分矯正はおすすめです。

前歯部分だけを治す部分矯正は、その分短期間で矯正治療をすすめることができます。

過去に受けた矯正治療の後戻りがある人

「過去に矯正治療を受けたけれど、何年か経って歯並びが乱れてきてしまった」、「せっかく歯並びを治したのに、少し後戻りしてしまった」という方の再矯正をする際に、部分矯正を選択することも可能です。

後戻りが軽症のうちに始めれば部分的な矯正ですむので、比較的短期間で費用も抑えながら再矯正ができることが多いです。

部分矯正によって補綴(ほてつ)治療をしたい人

補綴(ほてつ)治療とは、虫歯・歯周病・外傷などで歯を失ったときに、クラウン(被せ物)、ブリッジ、インプラント、入れ歯などで人工的に歯を補う治療方法のことです。

歯並びによっては補綴治療をする際に歯を動かす必要性が生じますが、部分矯正して歯を動かすことがあります。

また、部分矯正の中にもいろいろな種類がありますが「セラミック矯正」を選ぶと、歯並びを整えながら補綴(ほてつ)治療も同時に行うことができます。

セラミック矯正は、歯を削ってセラミッククラウンをかぶせることによって歯並びをきれいに見せる治療方法で、厳密には矯正ではなく審美治療です。

前歯の部分矯正で治療可能な5つの症例!    

前歯部分矯正ではどのような治療ができるのでしょうか?治療可能な症例について、具体的に5つご紹介します。

でこぼこした歯並び(軽度乱杭歯)

前歯が隣の歯と重なっていたり、ねじれていたり、ずれて生えていたりしてデコボコしている歯並びは、軽度であれば部分矯正で治療できます。

不揃いに生えていてデコボコした歯並びのことを、「乱杭歯(らんぐいば、らんぐいし)」、「叢生(そうせい)」、「ガチャ歯」といいます。中心から3番目の歯(犬歯、糸切り歯)が前に出ている「八重歯(やえば)」も、乱杭歯のひとつです。

乱杭歯になる原因はさまざまですが、顎の大きさに対して歯が大きい、歯がきれいに並ぶスペースがないためデコボコした歯並びになります。また、乳歯から永久歯の生え変わり時にうまく生えそろわなかったり、幼少期の指しゃぶりがあったりして乱杭歯になることもあります。

見た目に影響を与えるだけではなく、歯と歯の間に食べカスが挟まりやすく歯や歯周病になるリスクが高くなります。軽度な乱杭ぐい歯であれば部分矯正で治療できることがあります。

軽度出っ歯

出っ歯とは、前歯が前方に向かって出ている歯並びをあらわす言葉です。

医学的には、上の顎が下の顎よりも前に出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。上顎前突の中でも、歯の問題が原因の「歯性の上顎前突」と、骨格の問題が原因の「骨格性上顎前突」があります。また、上下両方の歯が前に出ているケースは、「上下顎前突」といいます。

出っ歯になる原因はさまざまで、遺伝による「上下の顎の大きさや形、歯の大きさなどのバランス異常」による先天的なものもあれば、幼少期の「指しゃぶり」、舌で前歯を押し出す「舌癖(ぜつへき)」、下唇や爪などを「嚙む癖」、「口呼吸」でいつもお口がポカンと開いている、など後天的な理由によるものもあります。

骨格に問題がない、軽度の出っ歯であれば部分矯正で治療できることがあります。

噛み合わせの悪さ(軽度反対咬合)

上下の歯を噛んだときに、下の歯が上の歯よりも前に出る噛み合わせの悪い歯並びを、「反対咬合」、「下顎前突」、「受け口」、「しゃくれ」などといいます。

反対咬合になる原因は、下顎の過度な成長や上顎の成長不十分による遺伝的なものと、歯が傾斜しているため起こる歯性のものなどがあります。

上の歯が内側に傾斜している、下の前歯が前方に出ているといった歯性の軽度な反対咬合や、上下の歯が切端で嚙み合っている「切端咬合」は、部分矯正で治療できることがあります。

骨格に大きな問題がある重度の反対咬合のケースでは、ワイヤー矯正だけでなく顎の骨を切る外科的手術の併用が必要になることもあります。

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間の隙間が開いている歯並びを、「すきっ歯」、「空隙歯列」といいます。特に前歯の真ん中が開いているすきっ歯のことを「正中離開(せいちゅうりかい)」といいますが、部分矯正での治療がスムーズなことが多いです。

軽度のすきっ歯(正中離開)は、部分矯正を短期間行うだけで見た目が大きく改善されるでしょう。

開咬(オープンバイト)

上下の奥歯を噛んだときに、前歯の上下に隙間ができる状態を「開咬(かいこう)」、「オープンバイト」といいます。

常に前歯が開いている状態なので、食べ物をうまく噛み切れず、胃腸へ負担がかかることがあります。また口呼吸になることが多く、頻度が高くなると口腔内が乾燥しやすくなり、菌の繁殖が促進されます。その結果、虫歯や歯周病、口臭などのリスクが高くなります。さらにしゃべるときに息が漏れるため、滑舌や発音に影響がでることもあります。

開咬の原因は、顎の形が特殊な遺伝的なもの、幼少期のおしゃぶりなどの後天的なもの、蓄膿症などの呼吸器系疾患によるものなどさまざまです。

骨格に問題がない軽度の開咬であれば、部分矯正で治療できる可能性があります。

前歯の部分矯正のメリットは?     

前歯だけの部分矯正のメリットは、どんなものがあるのでしょうか?メリットを5つ解説していきます。

メリット1.違和感や痛みが少ない

部分矯正のメリットは、矯正の範囲が狭いため違和感や痛みが抑えられることです。

部分矯正であれば矯正装置をつけるのは前歯だけなので、その分痛みや違和感が少なくなる可能性があります。食事の際や発音の際のストレスも、全体矯正より少ないといえるでしょう。

メリット2.歯を清潔に保てる

ワイヤー矯正で部分矯正をする場合、奥歯には矯正装置がつかないのでその部分はいつも通り歯磨きができ口腔内を清潔に保てます。

マウスピース矯正の場合は部分矯正でも全体の歯を覆いますが、そもそもマウスピースを取り外して歯を磨けますので口腔内を清潔に保てるでしょう。

メリット3.治療期間が短い

部分矯正は治す部分が限られていますし、比較的簡単な不正咬合を治すことが多いため、治療期間が全体矯正よりも短くなります。

一般的に全体矯正は、歯を動かす期間に1年半~3年、さらに後戻りを防ぐための保定期間が1年半~3年ほどかかります。 お口全体の歯を動かすのでどうしても治療期間が長くなる傾向にあります。

部分矯正は矯正しづらい奥歯を矯正せず、比較的動きやすい前歯にアプローチするため治療期間が短いのがメリットです。もともとの歯並びや矯正方法によって期間は変わりますが、早くて3ヵ月程度、長くても2年程度で治療が完了します。

忙しい方や、通院期間を短縮したい方にとって、大きなメリットといえるでしょう。

メリット4.費用が高額にならず挑戦しやすい

部分矯正は施術箇所が少なく、治療期間よりも全体矯正よりも短いため、比較的費用が安いです。もともとの歯並びや歯列矯正の種類によって費用は変わりますが、安ければ10万円程度から歯並びを治すことができます。

ワイヤー矯正の場合、使用するブラケットやワイヤーなどの矯正装置が少なくなるため、その分費用が安くなります。さらに、分割払いなどに対応している歯科医院であれば、気軽に歯列矯正に挑戦できるでしょう。

メリット5.目立ちにくい

ワイヤー矯正で治療する場合、気になる部分だけに装置をつけて治療をしますのでその分目立ちにくいです。

またマウスピース矯正の場合は、全体の歯を覆うことになるので全額矯正のように見えますが、そもそもマウスピースは目立たないのでいかにも矯正しているという感じにはなりません。

前歯の部分矯正のデメリットは?   

メリットの多い前歯の部分矯正ですが、デメリットもあります。治療を始める前に、しっかりとデメリットも確認しておきましょう。

デメリット1.噛み合わせの解消は出来ない

前歯の部分矯正のデメリットは、何といっても噛み合わせの解消はできないことです。前歯にしかアプローチしませんので、奥歯の噛み合わせを治すことはできません。そのため、対応できる症例に限りがあります。

患者さまご本人が部分矯正を希望したとしても、矯正治療を専門とした歯科医師に部分矯正では対応できないと判断されることもあります。

デメリット2.場合によっては歯を削る可能性も

歯を動かすスペース(隙間)を作るための処置として、歯を削ることがあります。これはIPRとよばれる処置で、 歯の健康に問題がない範囲で歯と歯の間をわずかに(0.1~0.5mm程度)削り、歯を並べるスペースを作ります。

デメリット3.全体矯正より仕上がりが劣る

奥歯も動かし全体的なバランスを整える全体矯正に比べ、前歯だけしか動かせない部分矯正は仕上がりが劣ることがあります。

特に、全体矯正をした方がいいケースなのに無理に部分矯正を選択した場合、一部の歯が動いたとしても全体のバランスが崩れてしまい思ったような結果が得られない可能性があります。

無理に歯を動かし噛み合わせのバランスが崩れてしまうと、食べ物がよく噛めなくなり、胃腸に負担がかかって全身への影響がでたり、顔貌や表情に影響がでたりすることがあります。

歯並びやお口の症状は人それぞれですので、全体矯正と部分矯正のどちらがいいのかは信頼のおける矯正ドクターに判断してもらうことが大切です。

前歯を矯正した時の痛みは?  

「歯並びは気になっているから治したいけれど、矯正の痛みは不安…」という方は多いのではないでしょうか?

矯正の痛みは、大きく分けて「歯が動くときの痛み」、「装置が当たったときの痛み」、「歯科医院で処置するときの痛み」の3つに分けることができます。

それぞれの痛みの特徴と、対処法について詳しくご紹介します。

1.歯が動いて痛い

マウスピース矯正、ワイヤー矯正にかかわらず、どんな矯正方法でも歯が動き始める際には痛みや違和感があります。

痛みの感じ方は個人差が大きく、「少し歯が浮いた感じがする」、「まったく気にならない」「痛くて食事もままならない」、など本当に人それぞれです。何もしなければ気にならないけれど、「食事などで強く噛んだときだけ痛い」という方もいらっしゃいます。

この痛みは、歯が動いている証拠ともいえます。

そもそも歯は、歯槽骨(しそうこつ)という骨で支えられています。矯正器具で歯を動かす力を加えると、移動したい方向の先にある歯槽骨は吸収されスペースが作られます。そして空いたスペースに歯が動き、もともと歯があったスペースには新しい骨が作られます。これを繰り返しながら歯列矯正は行われますが、骨の吸収初期にはプロスタグランジンE2という炎症や痛みを引き起こす物質が生じます。

一般的に、装置を付けて3~6時間ほどで痛みが始まり、約36時間後がピークになります。

そのため、矯正を始めたばかりだったり、ワイヤー調整を行ったばかりだったり、マウスピースを新しいものに交換したばかりの時、2~3日痛みや違和感があることが多いです。徐々に痛みは治まり、1週間もすれば痛みはなくなります。

マウスピース矯正は、歯の形に沿ったマウスピースを少しずつ動かすため、比較的痛みが抑えられるという特徴があります。

痛みの対処法

・鎮痛剤を飲む

市販の痛み止めを飲むことによって、痛みが抑えられます。

ただし、市販の鎮痛薬の中には炎症を抑え歯の移動を鈍くしてしまう成分が含まれているものもありますので、矯正ドクターに相談の上で鎮痛剤を服用するようにしましょう。歯科医院では、歯の動きに影響が少ない「アセトアミノフェン製剤(カロナール、タイレノールなど)」を処方しているところもあります。

・痛いときは硬いものを食べない

歯の痛みや違和感があるときに硬いものを食べると、歯に圧がかかり痛みがひどくなります。痛みが気になるときは、おせんべい、フランスパン、りんごなど硬い物を避け、おかゆやスープなどの柔らかいものを食べて刺激を与えないようにしましょう。

2.矯正装置が口の中で当たって痛い

特にワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)の場合、矯正器具が口の中の粘膜部分に当たって痛みや違和感を生じることが多いです。ワイヤーなどとがった部分が粘膜に当たると、傷や口内炎ができやすいです。

痛みの対処法

・装置が当たって痛い部分を歯科医に調整してもらう

・市販の矯正用ワックスを痛い部分につけ、カバーすることによって装置が当たらないようにする

・マウスピースが当たって痛いときは、とがっている部分を紙やすりや爪やすりなどで少し削る

(削りすぎるとマウスピースが変形してしまうことがあるので、まずは医師にご相談ください)

3.処置の際の痛み

ワイヤー矯正装置をつける際に、痛みを感じることがあります。この痛みは歯科医の技術によって左右されるもので、ほとんど痛みを感じないケースもあるそうです。

痛みの対処法

・処置時に痛いときは歯科医師に申告して丁寧に処置してもらう

部分矯正の種類は4つ!       

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部分矯正の種類は大きく分けて、「マルチブラケット矯正(ワイヤー表側矯正)」、「ワイヤー裏側矯正(リンガル矯正)」、「マウスピース型矯正」、「審美矯正(セラミック矯正)」の4つがあります。それぞれの矯正方法について解説いたします。

こちらで紹介した以外に、目立ちやすい上顎はリンガル矯正(裏側矯正)で下顎は表側矯正を行う「ハーフリンガル」や、治療初期にワイヤー表側矯正を行いある程度歯が並んだらマウスピース矯正を行う「ハイブリッド矯正」などもあります。

マルチブラケット法(ワイヤー表側矯正)

従来からある矯正方法で、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正器具を接着し、そこにワイヤーをつけて歯を動かしていきます。

昔からある信頼のおける矯正方法で症例数が多く、適用範囲が幅広くさまざまな歯並びに対応できます。歯を動かしやすく、矯正にかかる費用面も従来通りとなり、よく行われている矯正方法です。

歯の表側に矯正器具をつけるのでどうしても目立ってしまう方法ですが、追加費用を払うと白や透明の目立ちにくいブラケットやワイヤーを選択できる歯科医院が多いです。

常に矯正器具をつけたままで、自分では取り外しができません。歯と矯正器具の間に食べ物が詰まりやすい、歯磨きなどのセルフケアがしにくい、食事がしにくいといったデメリットがあります。

リンガル矯正(ワイヤー裏側矯正)

ブラケットやワイヤーなどの矯正装置を、歯の裏側につける矯正方法です。

「舌側矯正」、「リンガル矯正」とも呼ばれます。表側からは装置が見えないので、大きく口を開けたりしなければ矯正していることを他の人に気付かれません。審美的には一番の矯正方法で、アナウンサーの方やキャビンアテンダントの方など、人前に出る仕事で目立つ矯正方法を禁止されている職業の方でもできる矯正方法です。

舌側矯正は、支点と力点の関係で前歯を内側に引き込む(引き下げる)動きを得意としています。 そのため出っ歯の方、口元が全体的に前に出ている方(口ゴボ)、理想的な横顔(Eライン)になりたい方などは、早い段階で効果を感じやすいでしょう。

費用は矯正治療の中でも特に高額になることが多いです。装置をつけるためにはセットアップ模型というオーダーメードの装置を作製することが多く、その分費用がかかります。また裏側で見づらく矯正医の技術的に一番難しい治療方法ですので、チェアタイム(一回ごとの診療時間)が長くなったり、人件費が高額になったりします。また、装置が舌に当たって痛みや違和感がでたり、口内炎になったりすることが多いです。

リンガル矯正の装置はさまざまで進化が著しく、薄くて違和感が少ない装置などが増えてきています。

「セルフライゲーションブラケット装置(自己結紮タイプ)」の矯正器具は、摩擦が起きにくい構造なので弱い力でスムーズに歯を動かすことができ、比較的痛みや違和感が生じにくいとされています。

マウスピース矯正

透明なプラスチックでできたマウスピースを、段階的につけかえることによって歯を移動させる歯列矯正方法です。 目立ちにくさはリンガル矯正(裏側矯正)の次で、薄くて透明なので近くでよく見なければ矯正中であることは分かりません。

最初に歯形取りをして、一気に最後までのマウスピースを作って段階的に装着していく「インビザライン」のようなタイプや、歯が少し動くごとに毎回歯科医院で歯形取りをして新しいマウスピースを作って歯を動かしていくタイプのものなどがあります。

ワイヤー矯正とは違い、自分で取り外しができるのがメリットです。歯磨きがしやすく口腔内の衛生を保ちやすいです。

審美治療(セラミック矯正)

歯を削ってセラミックの被せ物(セラミッククラウン)をかぶせることにより、歯並びを綺麗に見せる治療方法です。セラミック矯正といわれることがありますが、厳密には歯列矯正ではなく審美治療です。

治療期間が短いのがメリットで、最短で2回ほどの通院で治療が終わります。デメリットは健康な歯を削る必要があることです。歯並びが悪いほど歯を削る量が増え、場合によっては歯の神経を抜いて治療しなければならないこともあります。

歯の神経を抜くと、歯がもろくなり歯の寿命が短くなることがわかっています。また将来的に歯肉が下がると歯と歯茎の境目が目立ってしまい、治療をやり直す必要がでてきます。

部分矯正の種類ごとに費用や治療期間など比較!

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部分矯正の種類ごとに、「費用」、「治療期間目安」、「矯正装置の目立ちやすさ」、「矯正中の痛み」の4項目に分けて比較しました。

矯正の種類を決める際の、参考にしてみてくださいね。

費用

表側矯正裏側矯正マウスピース矯正セラミック矯正
8~50万円程度16~65万円程度10~70万円程度8~20万円程度 (1歯につき)

・部分矯正は、全体矯正に比べ費用が安く抑えられます。

・費用はもともとの歯並びや、矯正装置のブランド・種類などによって異なります。

・表側矯正は、「白く目立ちにくい装置」を選択すると費用が高くなる傾向です。

・裏側矯正は高額になることが多いですが、目立ちやすい上の歯は裏側矯正、目立ちにくい下の歯は表側矯正を行う「ハーフリンガル」を選択すると、表側矯正と裏側矯正の中間程度の費用になります。

・マウスピース矯正は、ブランドによって価格差が大きいです。

・セラミック矯正は、1歯ごとに費用が発生します。例えば1歯15万円のセラミックで前歯6本を治療すると、15万円×6=90万円かかります。

治療期間目安

表側矯正裏側矯正マウスピース矯正セラミック矯正
3ヵ月~1年程度3ヵ月~2年程度3ヵ月~1年半程度1ヵ月~2ヶ月程度 (神経を抜く場合、治療期間が長くなります)

・治療期間は、もともとの歯並びや矯正方法などによって異なります。

・矯正後の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を付ける期間が、歯を動かすのにかかったのと同じくらいかかります。

目立ちやすさ

表側矯正裏側矯正マウスピース矯正セラミック矯正
目立つ  目立たない (口を閉じていれば見えません)ほとんど目立たない (近くで見なければほとんどわかりません)目立たない (仮歯のときはよく見るとわかります)

・目立ちにくい順に、「裏側矯正」「マウスピース矯正」「セラミック矯正」「表側矯正」です。 

表側矯正は一番目立ちますが、セラミックブラケットやホワイトワイヤーなどの白い装置を選択すると、多少目立ちにくくなります。

痛み

表側矯正裏側矯正マウスピース矯正セラミック矯正
痛い (装置が唇や口腔粘膜に当たり痛みや違和感がある)痛みが強い (敏感な舌に装置が当たりやすく、痛みや違和感が大きい)痛みは少ない (装置が当たる痛みや違和感は少ない)  痛みは少ない (治療中は麻酔をするが、麻酔が切れた後に一時的にしみることがある)

・痛みが強い順に、「裏側矯正」「表側矯正」「マウスピース矯正」「セラミック矯正」です。

・セラミック矯正は、神経を残す場合は治療後一時的にしみることがあります。

・セラミック矯正で神経を抜く処置を行うと、将来的に歯の寿命が短くなることがあります。

部分矯正の注意点!重度の症状は治療ができないことも

Young beautiful female dentist making treatment to patient, free space

部分矯正は、歯並びの悪さが重度の症状は治療ができない可能性があります。

全体矯正が必要な歯並びだと矯正ドクターに指摘されたのに、無理に部分矯正を選ぶと思ったような治療結果が得られないことがありますので気を付けましょう。

歯並びの状態は個人差が大きく、部分矯正で治療ができるように思えても精密検査をすると奥歯に問題があると判断されることもあれば、全体矯正が必要だと感じても検査で部分矯正ができると判断されることもあります。

部分矯正の治療ができるか全体矯正をする必要があるかの判断は、矯正治療を専門とした歯科医師である矯正ドクターにしてもらうことが一番です。まずは矯正ドクターにご相談ください。

前歯のデコボコが大きい

前歯が重なっていたり、隣の歯と2列になっているほどデコボコが大きかったりする歯並びは、部分矯正では治療できないことがあります。

部分矯正で前歯のデコボコを治療する場合、「IPR(Interproximal Enamel Reduction)」 」という処置を施し、歯を動かすスペース(隙間)を作ります。歯と歯の間の表面のエナメル質を、影響がない範囲でやすりなどで削ってスペースを確保する処置で、ディスキング、ストリッピングともよばれます。

IPRは一般的に、歯の両サイドを0.1~0.5mmほどやすりをかけて削ります。歯の健康や寿命に問題がない範囲で、マウスピース矯正だけではなく、ワイヤー矯正や小児歯科などでも一般的に行われている処置です。

前歯6本にIPRを施すとある程度のスペースが確保できます。これ以上歯を削ると、しみたり、痛みがでたりすることがありますので、歯を動かす距離が長いケースは抜歯をして全体矯正をすることが一般的です。

八重歯と他の歯が大きく重なる

八重歯と他の歯が大きく重なっていたり、八重歯が前方に大きく突出していたりするような歯並びは、部分矯正での矯正が難しいです。

軽度の八重歯は「IPR」施術を行い、歯を並べるスペースを作って部分矯正を行います。ただ、八重歯がきついケースでは、隣の歯(小臼歯)を抜歯したり、矯正用インプラントで歯を後方に移動させたりして、できたスペースに八重歯を並べた方がきれいな歯並びになることが多いです。

大きく重なった八重歯を無理に部分矯正すると、他の歯並びが崩れてしまったり、出っ歯になったり、噛み合わせに悪影響を与えたりして、思ったような結果が得られない可能性があります。

重度の開咬

開咬(かいこう)とは、奥歯で噛んだときに前歯に上下方向の隙間が開いてしまう歯並びのことです。「オープンバイト」ともよばれます。

重度の開咬は部分矯正だけで治すことは難しく、全体的な矯正が必要になることが多いです。

噛み合わせが深すぎる

奥歯で噛んだときに、上下の前歯が通常よりも深く被さっている歯並びを「過蓋咬合」といいます。上の前歯が被さりすぎて下の前歯が見えないような重度の過蓋咬合は、全体矯正でなければ歯並びの改善が難しいです。

マウスピース矯正「エミニナル矯正」とは?       

Dental aligner used by dental doctors isolated on blue background.

前歯の部分矯正のひとつ、マウスピース矯正にはいろいろなブランドがありますが、その中でもおすすめの「エミニナル矯正」をご紹介します。

エミニナル矯正とは、月に2.2万円から始められるリーズナブルなマウスピース型矯正です。近年安いマウスピース矯正サービスが増えていますが、前歯に特化したものや、軽度~中度の歯並びの乱れの症例に対応するものが多いです。エミニナル矯正は、部分矯正や上顎・下顎のみの矯正、八重歯や出っ歯などの矯正、全体矯正などさまざまな症例に対応している点が特徴です。

矯正にかかる目安の治療総額は、軽度~中度のケースで13~47万円、重度のケースで52~86万円程度です。一括購入プランと定期購入プランがあり、定期購入プランなら月々にかかる費用を抑えられ気軽に歯列矯正を始められます。

専用キットによる歯型採取や、オンライン診断、オンラインによるドクターチェックなどを取り入れているため、最低1回の歯科通院でマウスピース型矯正が可能です。矯正期間中のトラブルは、公式LINEの「相談室」でいつでも相談できるので安心です。矯正治療を専門とした歯科医師の、矯正ドクターが担当してくれる点もメリットです。

マウスピース矯正は痛みを抑えられ、透明で目立ちにくく、取り外して歯磨きができるので虫歯や歯周病にもなりにくい、おすすめの矯正方法です。

エミニナル矯正で前歯の矯正をした症例!      

エミニナル矯正で治療可能な症例は、八重歯や歯並びがガタガタした「叢生(そうせい)」、歯が前に出ている「出っ歯(上顎前突)」、歯と歯の間に隙間が空いている「すきっ歯(空隙歯列弓)」、奥歯で噛んだときに前歯が閉じない「開咬」、下の歯が前に出ている「受け口(下顎前突)」などさまざまです。

基本的に治療範囲に限りはありませんので、奥歯を移動させることもできます。

治療症例一例

・上の歯が前に出ている(出っ歯) 矯正期間:1年 / 治療費用:53.6万円 /追加費用:IPR 1万円/抜歯 7,000円

前歯の矯正は適切な判断が大切!       

前歯の部分矯正についてご紹介しました。前歯の矯正を行う場合は、治療の可否を適切なドクターにしてもらうことがとても大切です。部分矯正で治療ができるのかどうか、矯正の種類はマウスピースとワイヤー矯正どちらがいいのかなどは、信頼のおける矯正歯科医院で精密検査を行い、矯正ドクターに判断してもらいましょう。

エミニナル矯正では、一般歯科医ではなく矯正治療を専門とする矯正ドクターが、ひとりひとりに合った納得のいく矯正治療プランを提案してくれます。初回診断の申し込みは公式LINEで簡単にできますし、全国にある提携クリニックで3,850円(税込)で歯形採取・レントゲン撮影・矯正診断が可能です。

まずはお気軽に初回診断を受けてみてはいかがでしょうか。

マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!

月約3,600円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は1,700症例以上なので、安心です。

エミニナル矯正の初回診断では、”矯正ドクター”があなた1人1人を精度高く診断を行い、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、納得の歯並びになるまでの治療計画・期間を丁寧にお伝えしています。

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サービス名エミニナル矯正(EMININAL)
目安総額(軽度〜中度)13〜47万円 ※自由診療
初回診断3,850円
【歯科矯正】マウスピース矯正のエミニナル矯正ってなに?

※一部在籍ドクターの症例数 1,700症例:症例数2007年から2021年の13年間の矯正治療症例数の合計 ※月約3,600円:デンタルローンを利用して治療期間が5ヶ月(22万円:税込)を60分割した場合の手数料抜きの月額費用です。目安治療総額13万円〜47万円(税込)治療期間には個人差があります。また歯の保定費用は含まれません。 ※自由診療 ※矯正ドクターの治療経験は一例です。ドクターにより経験数は異なりますので予めご了承ください。

※掲載されている情報は、ローリエビューティ編集部が独自調査を行いまとめた、2022年06月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず公式サイト等にて事前にお調べください。記事内容に問題がある場合は、お問い合わせよりご連絡ください。

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