アコムの審査基準と落ちてしまう人の特徴を解説
>提携企業一覧
ファイナンシャルプランナー
FPオフィスALIVE代表。山口県出身・広島国際大学医療福祉学部医療経営学科卒。香川大学大学院地域マネジメント研究科地域マネジメント専攻修了。前職は投資用不動産分譲企業勤務
行政書士
大学卒業後、某大手損保会社のサービスセンターに8年間勤務、在職中に行政書士の資格を取得。損害保険金の支払い調査などの業務を担当。その後、地元の不動産会社に転職。在職中に宅地建物取引士の資格を取得。賃貸物件の仲介、家賃管理、リフォーム工事などを担当し10年間勤務する。昨年8月に退職し、現在は行政書士として前職の経験を活かし、相続や債務整理における不動産の任売や競売物件の相談、各種保険の加入や住宅ローンの借入時のアドバイスなど多岐にわたる業務を取り扱う。
この記事の目次
アコムの審査に落ちる人の特徴
まず前提として、アコムで審査に落ちてしまう人はアコムに「返済能力がないと判断されてしまった人」のことです。
アコムに限らずどの金融機関も、しっかりと返済してくれそうな人に優先的に融資を行い、返済の見込みが薄い人には融資を控える傾向にあります。
ではアコムはどのような点で申込者の返済能力を判断しているのでしょうか。
「返済能力がない」と判断され、アコムの審査に落ちてしまう人の特徴は以下の通りです。
アコムの審査に落ちてしまう人の特徴
- 1.申し込み内容に問題がある
- 2.安定かつ継続した収入がない
- 3.信用情報に問題がある
- 4.他社借入が多すぎる
- 5.短期間に複数社へ申し込みをした
特徴1 │ 申し込み内容に問題がある
実際の収入よりも多く収入を申告したり、整合性のとれない申込内容である場合には審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
アコムは膨大な量の審査データを蓄積しているため、虚偽の申告であることはすぐに判明してしまいます。
また、故意でなくても申込情報に誤りがあると、その後の審査過程に支障が生じるため審査落ちしてしまう可能性が高くなります。
申込情報には不備がないように、きちんと確認してから提出する必要があります。
特に、申込情報として入力した現住所と本人確認書類に記載されている住所とに相違があるケースが多くあります。
相違がある場合には、別途、現住所と一致する書類を提出する必要があります。
特徴2 │ 安定かつ継続した収入がない
アコムのカードローンは収入のない人は利用することができません。
なおかつ、収入は安定性が求められます。
安定した収入とは、毎月一定の金額を継続して得ていることを指します。
つまり、会社員として毎月お給料をもらっていることが望ましいということになります。
必ずしも収入が高い必要はありませんが、収入の継続性は重要視されます。
カードローンでは毎月必ず返済があるため、継続して収入を得ている人でないと審査の際に不利に働いてしまうのですね。
特徴3 │ 信用情報に問題がある
過去の金融取引において、「各種ローンの延滞」「クレジットカードの強制解約」「自己破産・債務整理」などの経験がある場合、審査に通過する可能性がぐっと下がります。
返済遅れや破産をしてしまったという記録が信用情報として登録されると、5年~10年はその情報が残り、その間は、あらゆる金融取引が制限されてしまいます。
個人の信用情報は開示請求をすることができる
個人の信用情報は、信用情報機関によって、管理・収集されています。
信用情報は、開示請求をすることができますので過去の金融取引での延滞などに不安がある場合には、審査を受ける前に開示請求を行うことをおすすめします。
信用情報はその種類によって異なる機関で管理・収集されており請求の方法も様々ですので、事前に開示する方法と請求先をきちんと確認しておきましょう。
特徴4 │ 他社借入が多すぎる
アコムの審査では、申込者の他社借入情報も確認されます。
アコム以外にどこで、どのくらいの金額を借りているのかについては審査に影響します。
他社借入が多いと判断された場合は審査落ちしてしまいます。
他社からの借入が多いということは、これ以上融資をした場合に返済することができなくなると判断されてしまいます。
アコムにとって、このような申込者を審査通過させて融資をすることは貸し倒れのリスクに繋がるため、審査否決の判断をします。
特徴5 │ 短期間に複数社へ申し込みをした
アコム以外にも、複数のカードローンへ同時に申し込みをすると、審査に落ちてしまう可能性があります。
目安としては1ヶ月以内に複数社への申し込みをするのは避けてください。
アコムの審査で確認される信用情報には、カードローンへの申し込みに関する情報も登録されているため、同時に複数社のカードローンへ申し込みをしていることは知られてしまいます。
短期間に複数申し込みをする人は、借金を借金で返したり、限度額を満たすまで借りる多重債務者になってしまう可能性があるため、審査で不利に働いてしまいます。
アコムの審査における職種別の評価
申込情報に記載する職種や勤務形態は、アコムが年収の安定性を計るための基準となります。
融資の可否はあらゆる項目をもとに判断されるため、職種や雇用形態だけで決まるわけではありません。
しかし、職種によって審査での評価には差が生じると考えられています。
以下は、一般的な職種別にみた審査での評価です。
職業 | 審査での評価 |
---|---|
公務員 | ◎ |
正社員 | ◎ |
派遣社員 | ◯ |
フリーター | ◯ |
個人事業主 | △ |
学生 | △ |
専業主婦 | ✕ |
無職 | ✕ |
人によって状況が異なるため、公務員・正社員だから必ず審査に通過するわけではありませんが、収入の安定性が見込める職業は審査において有利だといえるでしょう。
一般的に、公務員・正社員の方は自身で辞めない限り、職を失う可能性が低いと考えられますので、収入を継続して得る見込みがあると判断されやすいと考えられます。
それに対して、派遣社員やフリーターといった、毎月の収入が変動しやすい方は公務員や正社員の方に比較すると高い評価はされにくいと考えられます。
無職や専業主婦といった収入がない人は審査に落ちる
そもそも収入がない「無職」の方や「専業主婦」の方は審査に通過しません。
これはアコムに限らず、他の消費者金融でも同様の判断がされるでしょう。
収入がないということは返済するお金がないと考えられてしまいます。
アコムの審査の結果によって借りられる金額が決まる
アコムをはじめとしたカードローンの審査では、「融資できる・融資できない」を決めるだけでなく、融資できる場合は、その上限金額も決められます。
申込者の収入状況や他社借入状況から、どれくらいの金額までなら利用をしたとしても無理なく返済ができるのかという観点で利用限度額が決まります。
総量規制の範囲内で限度額が決められる
アコムを含めた貸金業者は、「総量規制」によって申込者の年収の1/3までに融資を制限されます。
これは「貸金業法」によって定められているルールです。
例えば、年収300万円の人は、100万円までしか融資を受けられません。
既に50万円に近い融資を受けている場合には、50万円までしか融資を受けることができません。
つまり、アコムに申し込みをした時点で、他社からの借入れが年収の1/3近くになってしましまっている場合、それを理由にアコムの審査に落ちてしまうことも考えられます。
なお、アコムのような消費者金融のカードローン以外にも、クレジットカードのキャッシング枠もこの総量規制の対象になります。
これらを合算した金額が総量規制に抵触しないか審査されることとなります。
審査に通過しても希望する上限額に届かない可能性もある
アコムへ申し込みをする際は、借入希望額を入力する欄がありますが、審査に通過したからといって、必ずこの入力した希望額を借りられるわけではありません。
例えば借入希望額を50万円と入力していても、利用限度額30万円として審査に通過する可能性もあります。
アコムの審査で、「希望する金額を融資した場合、返済が困難になる見込みがある」と判断された場合は、限度額が下げられた契約内容で提示されると考えられています。
希望額に届かないケース1:年収100万円未満の方
アコムは消費者金融であり、貸金業法の総量規制を守る必要があります。
そのため年収が100万円未満の方の限度額は、最大でも30万円程度となると考えられています。
しかし年収100万円未満の場合は、「年収が少なく返済能力が低い」と判断される可能性が高まります。返済能力が低いと判断された場合は、利用限度額10万円に設定されてしまう場合もあります。
希望額に届かないケース2:極端に勤続年数が短い
転職をしたばかりなどで勤続年数が極端に短い場合、金融機関にとっては申込者の返済能力に確信を持てると言い切れません。
このようなリスクから、審査で否決をされる、もしくは審査に通過しても利用限度額が低めに設定される可能性があるのです。
可能であれば、数ヶ月勤めてから申し込みをするのが望ましいでしょう。
契約時の利用限度額は増額をすることができる
アコムの契約時に決められた利用限度額では足りないという場合は、一定期間利用したのち、増額の申請ができます。
増額申請をすると利用限度額を増やすかについて審査が行われます。
ただし、利用状況が好ましくない場合、反対に利用停止や減額となる可能性もありますので、増額の申し込みは慎重に検討しましょう。
審査は上記すべてを鑑みた総合判断にて決定される
消費者金融の審査は緩いと言うお話はございますが、審査の基準がございます。優先順位としては第一順位として正社員、第二順位として契約社員、派遣社員です。専業主婦の方は借りれるところは数少ないので難しい所です。なぜ優先順位としてこのようになっているかと言いますと、安定収入を得ているか得ていないかとなっています。
審査を有利に進めるポイント
アコムの審査に必ず通過できるという方法はありませんが、事前に知っておくことでアコムの審査を有利に進めるられるポイントがあります。
ポイントは以下の通りです。
審査を有利に進めるポイント
- 1.申込情報は正確に記入する
- 2.借入希望額を必要最低限にする
- 3.他社での借入を清算しておく
ポイント① │ 申込情報は正確に記入する
申込内容に不備がある場合、審査の通過率は下がってしまいます。
特に「年収」や「勤務先」「勤続年数」など審査に影響しやすい項目に不備があった場合、故意に違った情報で申込をしていると疑われてしまう可能性もあります。
項目に不備がある場合はその分だけ融資までの時間も伸びてしまいますので、申込者自身の為にも正確な情報で申込することが重要なポイントです。
ポイント② │ 借入希望額を必要最低限にする
借入希望額が過度に大きい場合、審査に悪影響を与える可能性があります。
審査では申込者の年収も大きな判断基準の1つですので、年収に対して希望金額が大きすぎると、返済計画をキチンと立てられていない人だと判断される恐れがあります。
ですので、希望額は本当に自分が必要な最低限の額で申込をしましょう。
ポイント③ │ 他社での借入を清算しておく
アコムと同じく他の金融会社で借入状態にある場合は、他社での履歴を精算しておくのもポイントです。
複数社で借入履歴がある場合は、返済能力が疑われますので、きちんと他社を返済した状態で申込をすることで審査の通過率が上がります。
とはいえ、他社返済のために新たに借入を希望する方もいるかと思いますので、そういった方はおまとめローンを売りにしているローン商品を検討してみましょう。
アコムと他社カードローンの審査基準について
金融機関は独自の審査ノウハウを持っているため、アコムの審査に落ちたから他社で落ちるとは限りません。
同様に他社の審査に落ちたとしても、アコムの審査には通過するということも考えられます。
どこの金融機関も審査基準が異なるため、ひとつ審査に落ちたからといって諦めることはありません。大手消費者金融はアコム以外にも複数ありますので、他社を検討してみましょう。
ただし、どの金融機関も申込者の返済能力に着目して審査を行うことには変わりないので、注意が必要です。
アコムの審査に落ちた人が取るべき対処法
ここからの内容
- 生活費が足りないのにアコムで審査落ち
- 審査に落ちてしまい正直悔しい・・・
- 他に何か打開策はないのだろうか?
本当にお金が必要なのに、審査に落とされてしまうなんて、と悔しがっていても状況は打開できないでしょう。お金がない状況は変わりありません。
どうしても現金が必要な人は、別の解決策がないか検討してみることが大切です。
他のカードローンにも着目してみてください
アコムの審査に落ちてしまった場合は、別のカードローンに申し込みをするという選択肢があります。
審査に通過するかどうかは、金融機関が独自で決めているものなので、アコムに落ちたからといって、すべて落ちるとは限らないのです。
実際にアコムの審査に落ちたのち、別の金融機関で借りられているという人もいます。
検討をするなら大手の消費者金融がおすすめ
アコムは大手消費者金融で利便性もあります。そこで別の無名の消費者金融に切り替えても、望み通りの利便性は得られないでしょう。
しかし、審査は最短20分。大手コンビニエンスストアのATMでもお金を借りられます。
大手の消費者金融であれば成約率を公開している
消費者金融の大手は、投資家向けのIR情報に成約率を公表しています。
例えば、大手消費者金融の一角であるSMBCコンシューマーファイナンスは、プロミスの成約率を46.4%と公開しているのです。
参考:SMBCコンシューマーファイナンス月次営業指標|2019年3月期
審査に落ちている人もいますが、お金を借りられている人がいるというのも事実です。改めてカードローンに申し込みをする場合は、こういう点にも着目してみるのが良いでしょう。
即日融資も可能な大手のカードローンを検討
アコムの審査に落ちてしまい、「予定が狂った。お金が必要なタイミングまで時間がないのに...」と悩んでいる方にとって、大手のカードローンは向いています。
大手のカードローンであれば、申し込みをした日に借りられる即日融資を受けることも可能です。申込みをしてから審査は最短20分ですし、インターネットから振り込みでお金を借りることも可能です
今すぐお金を手元に用意したい。そんな悩みでも大手のカードローンであれば、助けになってくれるでしょう。具体的には、以下の大手カードローンが即日融資に対応しているので検討してみてください。
大手消費者金融その1 │ プロミス
プロミスはSMBCグループが運営しているカードローン会社です。
申込から審査まで最短3分※で行ってくれますので、急いでいる人には最適なカードローンです。
また他の消費者金融と比べて金利が低いので利息を抑えられるという点もおすすめです。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
大手消費者金融その2 │ アイフル
アイフルは大手消費者金融の中では珍しいノンバンクのカードローンサービスです。
全国のコンビニATMで借入ができることや、24時間対応のチャットサポートがあることなどユーザーの利便性が高いことが特徴です。
アイフルも申込から審査までを最短20分で行っていますので、その日のうちにキャッシングを利用したい方は検討してみるのもいいでしょう。
大手消費者金融その3 │ SMBCモビット
SMBCモビットは、WEB完結で周りにバレないこと、そしてスピーディな融資が特徴の商品です。
特に他のキャッシングサービスでは職場への電話連絡は避けられませんので、職場への連絡を絶対に避けたいといった方には最適な商品となっています。
アコムの審査についてよくある質問
アコムへ申し込みをする前に心配事があるならば、なるべく解消しておきましょう。
疑問を抱えたまま申し込みをしてしまうと、利用計画に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
Q.アコムの利用は住宅ローンに影響ありますか?
アコムの利用自体は、住宅ローンの審査結果に影響はありません。
しかし、アコムの返済で延滞をしてしまうと、住宅ローンの審査に影響を与えます。
アコムで延滞してしまうと、信用情報に登録されます。
住宅ローンの審査では信用情報の確認もするため、「返済に遅れた経験がある」ということが分かれば、住宅ローンの審査に落ちてしまうことが考えられます。
また住宅ローンを組むときは、利用者が収入に対してどれくらいの返済額があるのかについて審査されます。この返済負担の割合が大きいと審査に落ちてしまうことも考えられます。
住宅ローンを組むのであれば、それまでにアコムの完済をしておくのが良いでしょう。
Q.土日でも審査を受けることができるのですか?
アコムは土日でも審査の受付をしています。
日中の申し込みであれば、当日中に対応してもらえるでしょう。
原則、在籍確認はありません。(※)
※原則、電話での確認はせずに書面やご申告内容での確認を実施します
Q.アコムの審査時間や融資までの時間はどれくらいですか?
アコムの申込から借入までにかかる時間は、は最短20分で完了します。
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
対応が早いため、急ぎで借りたい方はご検討ください。
申し込み方法としては、インターネットや電話を選ぶのが良いでしょう。
インターネットであれば、24時間365日申し込みができます。
審査通過後、最寄りの自動契約機でローンカードを発行すればすぐに借入れができるようになります。
Q.アコムの審査で電話がかかってくるタイミングはいつですか?
アコムからの電話は、申し込み手続き後にかかってきます。この電話では「申し込み確認」と「本人確認」を行います。
本当に申し込みをした本人なのかを確かめるためにいくつか質問をされるため、誠実に回答しましょう。
基本的に電話内容はこの2点です。
審査結果については基本的にはメールで送られてきますが、場合によっては電話で結果を通知されることもあります。
まとめ
アコムのカードローンでお金を借りるには、審査に通過する必要があります。審査に落ちてしまうと利用はできません。
非常に多くの利用者がいることで知られるアコムですが、審査に落ちて利用できない人も一定数います。
審査では申込者の収入状況や他社借入状況が確認されて、「返済する能力がある」と判断されると審査に通過することができます。
アコムに限らず金融機関の審査では申込者の返済能力が重視されます。
「毎月安定した収入を得ているか」「他社からの借入額が多くないか」「過去に金融取引におけるトラブルを起こしていないか」といった点が審査結果に影響すると覚えておきましょう。
ご利用は計画的の意味
消費者金融のCMを見ますと、ご利用は計画的にと言う言葉がございます。ご利用は計画的にと言いますのもお金を借りることは将来の投資のために借りるものです。その中で将来の投資と言うものには計画性が重要となって参りますので、返済能力を最低でも現状維持できるかなども問われてきます。
意外と甘くない消費者金融の審査
アコムだけではなく、消費者金融会社は借りやすいというイメージがありますが、実は審査基準はしっかりしていて、その基準を満たなければ落とされてしまいます。その点を踏まえて、事前にきっちりと対策をたて、申し込みをするようにしましょう。また、はじめて消費者金融を利用するのであれば、ある程度の知名度のある大手の消費者金融を選ぶこともおすすめです。
ファイナンシャルプランナー|國弘泰治
過去~現在までのローン利用歴は必ずチェックされる
過去から現在までのローンの利用歴はチェックされます。チェックの内容としましてはその他ローンや携帯電話料金の月賦払いそして公共料金の支払いなどのチェックが施されます。その理由としては借りる上で総量規制に引っかかっていないか、過去に金融事故の履歴がないかなどです。