人に相談しにくいアンダーヘアのかゆみ、いったいどうしてかゆくなってしまうのか、その原因とそれぞれの対策について解説します。
どのくらいの症状で病院へ行った方がいいのか、市販の薬で効果はあるのかなどについてもまとめました。
主な原因はこちらの5つです。それぞれ原因について詳しく説明していきます。
アンダーヘアのかゆみで起りやすいのがムレによるかゆみです。
陰部は繊細な部位で、なおかつ陰毛が生えていて蒸れやすい部位でもあります。下着のムレや、生理中のナプキンのムレによってかゆみが起きやすいです。
衣類によっても起こる場合もあり、体にフィットしているスキニーデニムなどは、締め付けによってムレてかゆくなることがあります。
悪化すると赤くなってしまったり、かぶれてしまう場合もあります。
肌が乾燥しているとかゆみが起きる原因になります。臭いが気になって丁寧に洗いすぎている人や、トイレでごしごしと拭いている人などは、肌が乾燥しやすくなります。
また入浴時の湯船の温度が高い場合も、肌の油分が洗い流されて乾燥の原因になってしまいます。乾燥することで肌が敏感になり、衣類や陰毛の刺激でかゆみを起こしやすくなってしまいます。
陰毛の長さが長かったり、毛が濃いことが悩みという人は、自分でアンダーヘアのお手入れを行う方もいますが、自己処理の方法によっては、かゆみをひき起こす場合があります。
ハサミやシェーバーなどを使用して陰毛の長さを短くすると、毛の断面がとがってしまい肌への刺激となってかゆみを起こします。またカミソリなどを使用して毛を剃ると、刺激に弱いVラインなどはかみそり負けをして、痛みやかゆみを伴う場合があります。
Vライン専用の除毛クリームなどでお手入れした場合も、時間がたって毛が生えてくる時にチクチクしてかゆみが出ることがあります。
ウィルスや細菌によって感染症を起こしている場合、アンダーヘアにかゆみを感じることがあります。
この場合、かゆみだけでなく、痛みがあったり、フケやカサブタなどができる場合もあります。
主な感染症として考えられるのは、カンジダやヘルペス、クラミジアなどです。
強いかゆみがある場合、アンダーヘアに虫がいる可能性が考えられます。陰毛に住み着く虫として代表的なのは毛ジラミです。毛じらみは大きさが1㎜程度で、血を吸って生きています。卵は毛にしっかりと固定されて指で引っ張ってもとることができません。
毛じらみの唾液にアレルギー反応を起こすためかゆみを伴う場合がありますが、人によっては全くかゆみがないという人もいます。
続いてかゆみの原因ごとの対策方法を紹介します。
アンダーヘアがムレてかゆみがある場合、ムレを防ぐことが大切です。
などの方法でムレを軽減させるようにしましょう。
洗いすぎ、こすりすぎなどによって肌が乾燥してかゆみが起きている場合は、肌への刺激をできるだけ抑えてあげることが大切です。
入浴時の陰部の洗い方を、やさしく丁寧に洗うようにしましょう。臭いが気になってごしごし洗ってしまっているという人はアンダーヘア専用の石鹸などを使用して優しく洗ってあげましょう。
入浴時のお風呂の温度が熱すぎると、乾燥の原因になるので、アツアツのお湯で入浴している人は少し温度を下げることで乾燥を防ぐことができます。
トイレでの陰部の拭き方も注意しましょう。ごしごしと強くこすってしまうと摩擦が刺激になり、肌を痛めたり乾燥させる原因になります。
乾燥がひどい時はVIOに使用することができる専用の保湿クリームなどを使用して保湿することで、乾燥を防ぎかゆみの対策をすることができます。
VIOの毛のお手入れは様々な方法で行うことができますが処理の方法によってかゆみを起こさないようにすることができます。
主なお手入れ方法と、かゆみを起こすかどうかについてまとめました。
ヒートカッター | 〇 毛を熱で焼き切るため、断面が丸くなりかゆみは起きにくいです 毛を短くする、毛の量を減らすことが可能 |
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家庭用光美容器(※1) | 〇 自宅で脱毛ができる家庭用光美容器は、繰り返すことで毛が柔らかくなっていくため、次に生えてくる毛もチクチクしません |
脱毛 | 〇 サロンやクリニックでの脱毛は、繰り返すことで毛が柔らかくなっていくため、次に生えてくる毛もチクチクしません |
ハサミ、カミソリ、シェーバー | × 生えてくる毛の断面が鋭利なため、毛が生えてくる際にかゆみを引き起こす |
除毛クリーム | × 生えてくる毛の断面が鋭利なため、毛が生えてくる際にかゆみを引き起こす |
毛抜き | × かゆみを起こす原因にはなりませんが、刺激に弱いVIOラインには適しません |
手軽に行えるシェーバーやカミソリなどは避けた方がよいお手入れ方法です。自宅でお手入れするならVIO専用のヒートカッターが、かゆみを起こすことなくお手入れすることができます。
ヒートカッターは熱線で毛を焼き切って除毛していくもので、毛の断面が丸くなるのでチクチクせず、また下着から毛がつんつんと突き出るのも防ぐことができます。
少し手間がかかる方法ではありますが、脱毛サロンや医療脱毛クリニックでの脱毛もかゆみを起こさずお手入れすることができます。
医療脱毛なら永久脱毛の効果が得られますし、脱毛サロンであっても徐々に毛を薄く、柔らかくしていくことができるので、かゆみの原因となるムレを抑えることにもつながります。
VIOの医療脱毛はコチラで詳しく解説しています。
▶VIO医療脱毛おすすめクリニックを紹介!かかる回数や料金相場・デメリットなど
カンジダ症などによる感染症の場合、原因が何の菌によるものか判断がつきにくいので、自分で判断せず、医師の診察を受けましょう。
間違った薬を使用していると、症状を悪化させる場合もあります。
毛じらみはお風呂に入るなどでは殺すことができません。対策は以下になります。
毛を剃り落してしまう事で毛じらみは卵を産むことができなくなり、それ以上増えることがなくなります。
Vラインの毛を剃るのは抵抗があるという場合は、毛じらみ専用シャンプー「スミスリン」などで洗い梳き櫛でとかす事で、卵以外の毛じらみを洗い流すことができます。卵は毛にしっかりとくっついていて櫛や手では取ることができないので、すべての卵が孵化するまで専用シャンプーで洗い続けます。
かゆみの原因となっているのは、孵化した毛じらみなので、洗い流してしまう事でかゆみはある程度抑えることができます。
編集部Miho
毛じらみは人に移るので同じ湯舟に使ったり、バスタオルを共有したりしないようにしましょう。
毛じらみかもと思ったらまず病院を受診しましょう。毛じらみ以外にも陰毛につく虫がいるため、間違った対処法を続けて悪化してしまう場合があります。
また治ったと思っても、一度病院で診察してもらいましょう。毛じらみが本当にいなくなったか確認してもらうことができます。
どのくらいの症状になったら病院を受診したほうが良いのでしょうか。病院でアンダーヘアを見てもらうのは抵抗があるものですが、以下のような場合には医師の診察を受けた方がよいでしょう。
ホルモンバランスの乱れなどで一時的に肌が敏感になりかゆみが出ることがありますが、時間がたってもかゆみが治まらない、悪化していくなどの場合は早めに見てもらいましょう。
ドラッグストアに行くと、陰部のかゆみを抑える塗り薬が売られています。
しかし原因がわからないまま、使用していると逆効果になる場合や、一時的にかゆみを抑えるだけの薬もあり、根本的な解決にならない場合もあります。
特にVIOラインは繊細な部位です。成分が体に合わず、悪化してしまう場合もあるので、薬を使用しないといけないくらいのかゆみがある場合は、病院を受診しましょう。
ホルモンバランスが乱れやすい生理前や妊娠中は肌が敏感になる時期、そのためアンダーヘアもかゆくなることがあります。
この時期のかゆみ対策は、下着の素材をさらっとした刺激の少ないものに変えたり、締め付けの少ない服を選んだりなどがあります。
一時的なものなので、ホルモンバランスが整ってくると自然と治まっていきますが、我慢できないくらいかゆいという時は病院に相談してみましょう。
アンダーヘアのあるVIOラインは繊細な部位です。清潔にしていても、様々な原因でかゆみが起こることがあるので、違和感を感じたらできるだけ病院を受診しましょう。
また毛のお手入れをしたいという方は、かゆみを起こしにくいヒートカッターや脱毛といったお手入れ方法を選びましょう。