平凡社 世界大百科事典

饅頭こわい

落語。原話は,中国の《五雑組(ござつそ)》や《笑府(しようふ)》にある。若い者の雑談の末に,こわいものの話になる。蛇がこわい,蛙がこわいなどというなかで,まんじゅうがこわいという男がいて,その名を聞いただけで気持が悪いと寝てしまう。みんながまんじゅうを買って来て男の枕もとに並べると,ぺろりと食べてしまう。〈畜生,一杯食わせやがった。やい,本当にこわいのはなんだ?〉〈ここいらで濃いお茶が一杯こわい〉。

興津 要