平凡社 世界大百科事典

ウィンドサーフィン

アメリカで考案された水上スポーツ。セール(帆)をつけたサーフィンのボード(板)の一種で,ヨットにも近い。1970年にカリフォルニアのコンピューター技師,ホイル・シュワイツァーが発明した。マストをボードに取り付けるにあたってヨットのように固定することはせず,ユニバーサル・ジョイントを使って結合し,自由に回転するようになっている。ボードの上に立った人間が,マストの下部にマストと直角に取り付けられている横木(ブーム)につかまり,風の方向に合わせてマストの角度や帆の方向を変えながら操作する。ボードはおとな3人分の浮力があって沈むことはないが,セールを風に合わせながら,ボードの上でバランスをとるにはかなりの修練を要する。全重量が28kgと軽く,ヨットに比べればはるかに安価なことから,アメリカを中心に各国に普及した。日本に初めて入ってきたのは73年で,江戸川で帆走した。その後急速に愛好者が増え,夏の海を彩る一風景になってきている。競技方法としては,決められたコースをゴールした着順で競うもの,滑走のテクニックを得点で競うものなどがある。84年のロサンゼルス・オリンピックでは正式種目に採用された。

薗田 碩哉