平凡社 世界大百科事典

バビンスキー反射

脳,脊髄の錐体路系に出血,炎症,腫瘍等による障害がある患者にみられる病的な足底の皮膚反射で,足底外側部を針のようなもので強くこすると,足の指とくに母指がゆっくりと背側に屈曲する現象をいう(指現象)。このとき,母指以外の指が扇を開くように外転する現象(開扇現象)がみられることがある。錐体路系の障害のために随意的に足の指を背屈できない患者でも,この反射は起こりうる。これに対して健常人では,足底の皮膚に同様な刺激を加えると,足の指は足底に向かって急速に屈曲し,背側に屈曲することはない。この反射は,錐体路系の障害で出現するほか,正常な新生児でもみられる。新生児では反射

大野 忠雄