平凡社 世界大百科事典

宋元学案

中国,宋・元時代の学術史を記した本。全100巻。1学案ごとに表を掲げ,当該の学者の師友門人を列挙し,学派の源流と展開を図示する。そのあと略伝,著述の抜粋とつづき,付録として逸話,後人の評をのせる。いわば列伝風の思想史。原著は明末の黄宗羲(こうそうぎ)であるが,未完のうちに没したため息子の黄百家が続修,しかしなお完成せず,清の全祖望が引きつぎ,宗羲の玄孫黄稚圭(こうちけい)らの校訂をへて初めて完成した。この書を補った《宋元学案補遺》とともに,宋・元学術史研究の基本資料である。

三浦 国雄