平凡社 世界大百科事典

松江派

中国絵画の流派の一つ。明代呉派の一分派で董其昌の出身地にちなんでいう。松江は江蘇の府名で現在の上海市一帯をいう。顧正誼の華亭派(華亭は松江府の一県名)を先達とし,30~40年遅れて趙左の蘇松派(蘇州松江の略),松江派が並び,一世代若い沈士充の雲間派(雲間は華亭の古称)があり,数人の流派の始祖を別にして,様式は混合している。南宗画の最後を飾るにふさわしい,繊細な詩情にあふれた画面を特徴とする。

古原 宏伸