平凡社 世界大百科事典

嵩岳寺

中国,河南省登封県の嵩山にある仏寺。嵩(崇)山は中国五岳の一つに数えられる名山で,古来,寺廟が多いが,その中心的な仏寺の一つである。もと北魏の離宮であったのを,523年(正光4)に仏寺となし,間居寺と称した。北周の廃仏時に道観とされたが,隋代に復活し,601年(仁寿1)に嵩岳寺と改称された。唐代には神秀の所住寺として北宗禅の中心的な位置を占めるにいたった。現存の15層塼塔は,様式からみて,北魏創建時のものか,下っても6世紀半ばのもので,仏塔では中国最古の遺構である。

愛宕 元