平凡社 世界大百科事典

ソゾメノス

5世紀前半,キリスト教の教会史家。生没年不詳。パレスティナ出身で,コンスタンティノープルで法律家として活動。教会史家ソクラテスと同じく,エウセビオスを受け継ぎ,《教会史》9巻をギリシア語で著す。時代は323-425年を扱う。先輩格のソクラテスの《教会史》を利用したが,キリスト教の拡大に関する記述は別の資料を用い,前者より詳しい。公平を期そうとして,教義論争の扱いに問題を残し,後代,異端として非難された。

森安 達也