平凡社 世界大百科事典

ボホナー(Solomon Bochner)

ポーランド生れの数学者。クラクフに生まれ,1921年ベルリン大学で博士の学位を取得,1927-33年までミュンヘン大学講師,33年からアメリカのプリンストン大学に就職,38年アメリカに帰化,46年同大学教授となった。業績は,まずフーリエ解析について,(-∞,∞)で単調増加かつ有界な関数α(x)によって,

が成り立つようになっている。この積分をボホナー積分と呼ぶ。ボーアの概周期関数を拡張して,J.フォン・ノイマンとの共著の論文《群の上の概周期関数論》(1934)を発表した。そのほか数学に関する多くの著書があり,また,《科学史における数学》(1966)などの解説書もある。

吉田 耕作