平凡社 世界大百科事典

ソルボンヌ

1257年にルイ9世付の聖職者ロベール・ド・ソルボンRobert de Sorbonが,パリ大学の一つの学寮として設立したもの。この学寮に続いて14世紀初めまでのフィリップ3世,フィリップ4世治下に,およそ60の学寮が設立されることになる。ソルボンヌの設立当時は,パリ大学は国王からの特許状の取得,教授任命権の確保,法人格の獲得などを実現して,自治体として自らの立場を確立した時にあたっていた。ソルボンヌ学寮はこうした状況のなか,恵まれない教区付聖職者が共同生活しつつ神学を学んでいくという目的をもって開かれたのであった。ルイ9世は毎週1~2スーをこうした恵まれない学生に対して補助したといわれる。学寮にはやがて俗人の苦学生もはいれるようになり,ソルボンヌの名はパリ大学神学部を指していわれるものとなった。学寮の発展でパリ大学は独自の施設をもつ安定した自治体となっていく。→パリ大学

喜安 朗