平凡社 世界大百科事典

スンダルバン

インドとバングラデシュにまたがるガンガー(ガンジス)川デルタの最先端部一帯をいう。東西約250km,南北40~80kmに及ぶ大湿地帯で,同川の大小無数の分流が網流する。分流に沿う自然堤防や三角州にはマングローブをはじめ熱帯性森林が広がり,その間にビルとよばれる後背湿地や河跡湖が点在する。ベンガルトラ,ワニ,ニシキヘビなどの野生動物が生息し,動物保護区も設けられている。サイクロンの常襲地で,それによる高潮の被害も大きく,開発は自然堤防帯に限定されている。米,ココヤシを主作物とし,バングラデシュではクルナで集散される。洪水防止や高潮対策を含む開発計画が進められつつある。

応地 利明