平凡社 世界大百科事典

凝固

物質が液体から固体になる現象で固化ともいう。凝固点降下と呼ばれる。凝固は一次相転移であるため,潜熱が存在するが,凝固に際し単位物質量当りに放出される熱を凝固熱heat of solidificationという。水が氷になる場合の凝固熱は1g当り約80calである。凝固の微視的原因は,物質を構成している分子間に(その距離が適当な大きさのときに)引力が働くことにある。固体と液体の共存曲線(凝固点を圧力の関数としてプロットしたもの)には,液体-気体共存曲線の場合のような臨界点は,見つかっていない。

 なお,コロイド溶液の凝結のことを凝固と呼ぶことがある。→凝結

小野 嘉之