平凡社 世界大百科事典

言語障害

言語障害とは話すこと,言葉を聞いて理解すること,文字を読んで理解すること,文字を書くことなどが障害されることである。話すことの障害は大きく二つに分けることができる。一つはどもりも構音障害に含まれる。話すことのもう一つの障害は失語症であり,話すことだけでなく,言葉を理解すること,文字を読んで理解すること,文字を書くことなどもいっしょに障害されるのが普通である。失語症で話すことだけが障害されることもあるが,この場合は,構音器官には障害がなく,発音の誤りも一貫性のない誤りとなる。

 言葉を用いて理解すること,文字を読んで理解すること,文字を書くことなどの障害は,耳,目,手の障害でも失語症でも生ずる。しかし,前者によるものは言語障害と呼ぶことはほとんどない。→失語症

杉下 守弘