平凡社 世界大百科事典

紡車

糸を紡ぐ装置で,〈つむぐるま〉〈つむぎぐるま〉とも呼ばれる。フライヤーと同様な原理で撚りをかけながら連続的に糸を巻き取るもので,すでにレオナルド・ダ・ビンチの手稿中にも描かれている。糸はフライヤーといっしょに回転し,1回転で一つの撚りがかかり,ボビンとの回転数の相違により糸が巻き取られる。サクソニー紡車ではフライヤーの突起を利用して手で糸の位置を変え,レオナルド・ダ・ビンチのものは手回しであるが,同時に2錘を動かし,レバーが自動的に移動して巻き取る位置を変える。日本では明治の初めまで初期の紡車が広く使用された。

近田 淳雄
図-紡車
図-紡車