平凡社 世界大百科事典

噴霧乾燥

溶液,ペーストもしくは微粒子懸濁液を熱風中に噴霧分散させ,沈降する間に乾燥して一挙に微小粒状製品を得る乾燥法。噴霧器は回転円板式,加圧ノズル式が多いが,とくに高粘性液には2流体ノズルが用いられる。図は回転円板式並流型噴霧乾燥器で,熱風は液滴群とともに並流に下降する。乾燥塔内熱風吹込み様式には,これ以外に向流型,複合流型がある。乾燥粒子は直径30~500μm,5~30秒の短時間で乾燥が終わるため熱変性を受けることが少なく,コーヒー,ミルク,調味料等の液状食品をはじめ,洗剤,化学薬品,合成樹脂等の乾燥にきわめて広く用いられている。

岡崎 守男
図-回転円板式並流型噴霧乾燥器
図-回転円板式並流型噴霧乾燥器