平凡社 世界大百科事典

スクワイア

語源的には中世以来の身分概念である〈エスクワイアesquire〉と同じ。貴族の下に位置し,貴族とともにイギリス近代初期の支配階級となったジェントリーの中核をなす。家紋の使用を認められた富裕な地主。身分的には〈ナイト〉よりは下で〈単なるジェントルマン〉よりは上に位置し,1688年ころで3000家族程度という推計もある。ひろく〈富裕な地主〉という意味でも使われ,〈スクワイアラーキーsquirearchy(地主支配体制)〉とか〈スクワーソンsquarson(地主兼牧師)〉といった言葉も生まれた。→ジェントルマン

川北 稔